春本番を迎え、今年はどんな庭にしようか、思いめぐらせるのも楽しいものです。私が今年、チャレンジしようと思っているのは、バラの周りにニンニクを植えること。「え! バラとニンニク?」と、その意外な組み合わせに驚かれる方がいらっしゃるかもしれませんね。
バラは、香りのよい花の代名詞。香水の原料としても使われるほどです。かたやニンニクは、時にその香りが敬遠されることもある植物。相反する香りを持つふたつの植物ですが、実は、バラにとってニンニクは、近くに植えることによってよい効果があるとされるコンパニオンプランツのひとつなのです。
ニンニクをバラの近くに植えることで、期待できる効果は3つあります。
1つめは、害虫を予防する効果。ニンニクの強いにおいが、アブラムシやネキリムシなどの害虫を遠ざけてくれます。
2つめは、土をきれいにする効果。ニンニクの根に住んでいる拮抗(きっこう)細菌は生物農薬とも呼ばれ、土中にいる病原菌の活動を抑える働きがあるのです。
3つめは、香りをよくする効果。具体的な理由はわかりませんが、草花や野菜、果樹の香りをよくすると言われています。
つまり、ニンニクを近くに植えることによって、薬品をなるべく使わずにバラを育てることができるということ。さらに香りがよくなればいうことなし!調べてみると、ニンニクのほかにも、ネギ科の植物には同じような効果があるそうです。まずは、わが家の庭にあるネギ属のハーブ、チャイブから近くに植えかえてみようと思います。
バラとニンニクの組み合わせ、実践している方がいらっしゃったら、ぜひその効果を教えてくださいね。
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(エバーグリーン編集部 まえだようこ)