東京電力エナジーパートナー(以下、東京電力EP)が販売している電気料金プラン「半日お得プラン」が2019年3月31日をもってサービス終了となります。現在「半日お得プラン」を契約している世帯は今後どんな手続きをすればよいのでしょうか。今後すべき手続き方法や、今よりも電気代を安くできる電力会社に簡単に切り替えられる方法を、わかりやすく解説します。
現在「半日お得プラン」を契約されている世帯は、以下の2つの選択肢があります。
東京電力EPは、現在「半日お得プラン」を契約中の世帯に向け、順次東京電力のグループ会社「PinT」が販売する電気料金プランへの移行手続きを案内しています。
「PinT」ってどんな会社?「PinT」は、2018年4月に設立された東京電力のグループ会社。2018年6月より、「PinTでんき」というブランド名で沖縄を除く全国に電気の販売を開始しました。また、2018年9月より「PinTガス」というブランド名で関東エリアに都市ガス販売も開始しています。
「PinTでんき」について、詳しくは以下の記事でご説明しています。
東京電力の新会社・PinTって?「PinTでんき」「PinTガス」料金プランの特徴は? 選択肢2.他の電力会社の電気料金プランへ切り替え手続きをする(今よりも電気料金を安くできる可能性がある)
今と電気代が変わらないなら、東京電力EPから案内がきている「PinT」の電気料金プランへ移行手続きをすればいいかな、とお考えのかたもいるでしょう。でも、他の電力会社の電気料金プランに切り替えることで、今よりも電気代を安くできる可能性があるんです。
せっかく手続きをするのであれば、まずは今よりも電気代が安くなるプランがあるかどうか、見直しをしてみませんか?
「エネチェンジ電力比較」で電力会社のプランを見直してみる基本料金 | 6kVA以下 | 1契約 | 1296円00銭 | |
7kVA~10kVA | 2160円00銭 | |||
上記を超える場合 | 1kVAごと | 280円80銭 | ||
電力量料金 | 昼間時間 9時〜21時 | 〜70kWh | 1kWh | 28円47銭 |
71kWh〜170kWh | 37円93銭 | |||
171kWh〜 | 43円80銭 | |||
夜間時間 21時〜翌9時 | 12円68銭 |
東京電力EP「半日お得プラン」は、1日の半分(21時〜翌9時の12時間)の料金が割安に設定されています。日中は不在が多く、朝と夜にたくさん電気を使う生活スタイルの世帯に向いているプランです。
一方で、契約容量が少なく(目安:4kVA以下)、21時〜翌9時までの電気使用量の割合が多い世帯は適していない可能性もあり、電気料金単価が24時間同一単価のプランも含めて見直してみるのもよいでしょう。
以下に、現在「半日お得プラン」を契約されている世帯が切り替えられる、おすすめプランをご紹介します。
Looopでんき「おうちプラン」 Looopでんき「おうちプラン」基本料金 | 1契約 | 0円00銭 |
電力量料金 | 1kWh | 26円00銭 |
Looopでんき「おうちプラン」は、基本料金が0円、電力量料金は一律26円という、とてもシンプルでわかりやすい料金設定がされています。東京電力EP「半日お得プラン」のように時間帯別の電力量料金設定がなく、どの時間帯にでんきを使っても同じ電力量料金が適用されるので、日中の電気使用量が増えている世帯におすすめです。
「おうちプラン」は基本料金がないので、でんきを使った分だけ支払えば良いという点、また電力量料金が一律なので、どれだけ使っても同じ単価で電気が使えるという点が人気です。
株式会社Looopってどんな会社? Looopでんきを販売する株式会社Looopは、東日本大震災の被災地に太陽光発電を設置するボランティア活動から誕生した新電力です。太陽光発電システムの開発・販売・自社太陽光発電所の設置など、太陽光・風力・水力をメインに自然エネルギーの普及を目指しています。Looopでんきは再生エネルギーの比率が高い電源構成(※1)も特徴のひとつで、自然エネルギーで作られた電気を使いたいという世帯にもおすすめです。基本料金 | 10A | 1契約 | 817円12銭 (割引適用後 775円00銭) |
15A | 817円12銭 (割引適用後 775円00銭) | ||
20A | 817円12銭 (割引適用後 775円00銭) | ||
30A | 817円12銭 (割引適用後 775円00銭) | ||
40A | 1089円50銭 (割引適用後 1033円34銭) | ||
50A | 1361円88銭 (割引適用後 1291円68銭) | ||
60A | 1634円25銭 (割引適用後 1550円01銭) | ||
電力量料金 | 〜120kWh | 1kWh | 19円52銭 |
121kWh〜300kWh | 24円70銭 (割引適用後 23円92銭) | ||
301kWh〜 | 27円61銭 (割引適用後 26円41銭) |
グリーナでんき「GREENa スタンダード ファミリー」は、自然エネルギー(FIT電気)の比率50パーセントを計画し、CO2排出係数ゼロの電気を供給する電気料金プランです。東京電力EP「半日お得プラン」のように時間帯別の電力量料金設定がなく、どの時間帯にでんきを使っても同じ電力量料金が適用されるので、日中の電気使用量が増えている世帯におすすめです。エネチェンジで「グリーナでんき」を申し込むと、1年間の電気代にお得な料金(上記に記載の割引適用後料金)が適用されます(※2)。
※2 エネチェンジからお切り替え後、電気の供給開始から12カ月間、割引価格が適用されます。13カ月目からは通常料金での請求となります。
「GREENa スタンダード ファミリー」は、普段から環境に配慮した生活を心がけている世帯や、環境に配慮したでんきを使いたいと考えている世帯など、CO2排出量ゼロにこだわりながら、電気代も安くしたいという世帯に向いています。
ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社ってどんな会社? グリーナでんきを販売するネクストエナジー・アンド・リソース株式会社は、長野県に本社を置き 自然エネルギー利用のトータルサポート企業として2003年に設立されました。2008年にはグリーン電力証書専門の販売サイトを開設しています。温室効果ガス(二酸化炭素)の排出係数をゼロに抑えてたプランが特徴で、環境への配慮を心がけた生活をしている世帯に人気です。 グリーナでんき「GREENa スタンダード ファミリー」詳細&お申し込みはこちら 中部電力「カテエネプラン」 中部電力「カテエネプラン」基本料金 | 3kVA | 1契約 | 788円40銭 |
4kVA | 1051円20銭 | ||
5kVA | 1314円00銭 | ||
6kVA | 1576円80銭 | ||
上記を超える | 1kVAごと | 262円80銭 | |
電力量料金 | 〜120kWh | 1kWh | 19円42銭 |
121kWh〜300kWh | 25円00銭 | ||
301kWh〜 | 26円00銭 |
中部電力「カテエネプラン」は、電気代の支払額に応じて中部電力独自のポイント・カテエネポイントがたまるプランです(※3)。たまったポイントは電気代の支払いに充てることができるほか、商品券や他社ポイント(※4)への交換、寄付などに使うことができます。東京電力EP「半日お得プラン」のように時間帯別の電力量料金設定がなく、どの時間帯にでんきを使っても同じ電力量料金が適用されるので、日中の電気使用量が増えている世帯におすすめです。
「カテエネプラン」は、ポイントをためて電気代の支払いに充てたい世帯や、普段ためている他社ポイントに電気代のポイント分も足して多くためたい世帯などに向いています。
※3 カテエネポイントは、電気代の支払額に応じてたまるほか、入会時や紙の検針票の省略、中部電力会員サイト「カテエネ」のコラムを読んだりアンケートに答えることでためることができます。
※4 Tポイント、JALのマイル、nanaco、ユニコ、WAONポイント、dポイント、ミュースターポイント、LuLUCaポイント、えんてつポイント、エディオンポイントに交換できます。
基本料金 | 30A | 1契約 | 463円32銭 |
40A | 617円76銭 | ||
50A | 772円20銭 | ||
60A | 926円64銭 | ||
電力量料金 | デイタイム 平日9時〜18時 | 1kWh | 32円45銭 |
ホームタイム 8時〜22時(平日デイタイムを除く) | 25円62銭 | ||
ナイトタイム 22時〜翌8時 | 17円65銭 |
シン・エナジー「生活フィットプラン」は、東京電力EP「半日お得プラン」のように電力量料金が時間帯によって異なる単価設定がされています。夜間22時〜翌8時の単価がいちばん安く、土日祝の8時〜22時、平日8時〜9時/18時〜22時も割安な単価設定がされています。その分、平日9時〜18時が割高な設定なので、平日の日中は不在で、夜間や週末にでんきを多く使う生活スタイルの世帯に向いています。
シン・エナジーって、どんな会社? シン・エナジー(旧:洸陽電機)は、地熱・太陽光・バイオマスなどの電源開発やエネルギーマネジメントシステム(EMS)「EnergyEyes」の開発など、幅広いエネルギー事業を手がけています。工場や学校など約1,500の法人に電力供給実績があります。 シン・エナジー「生活フィットプラン」詳細&お申し込みはこちらA.エネチェンジ電力比較では、ご家庭でのでんきの使い方に見合う、おすすめの電力会社プランと電気代節約額の目安を診断することができます。ぜひ、ご利用ください。
エネチェンジ電力比較をためしてみる「どのプランを選んでよいかわからない」「このプランを選んでよいのだろうか。不安がある」「直接相談したい」という場合には、電力会社選びのプロがおすすめの電力会社・プランをご紹介する「おまかせ“でんき”切り替え」をおためしください。
「おまかせ“でんき”切り替え」は、まだ初めて電気料金プランを切り替える世帯向けの節約保証付き電気料金プラン提案サービスです。「半日お得プラン」は節約保証はいたしかねるのですが、おすすめの電力会社・プランをご紹介できますので、お気軽にご利用ください。
おまかせ“でんき”切り替えをためしてみるこのほか、お電話やメールでのご質問・ご相談もうけたまわっております。お気軽にお問い合わせください。
電話 0800-123-0233 (年中無休、通話無料で、10時から18時となります。) メール お問い合わせ Q.どの会社でも切り替えることができますか?A.現在の契約容量が「kVA」の世帯は、お客様ご自身で「kVA」から「A」に変更手続きをしたうえで、申し込まなければならない電力会社・プランもあります。
上記でご紹介した、
であれば、kVAからAへの変更手続きが必要な場合は電力会社が対応をするため、お客様ご自身での対応は不要です。
Q.「kVA」から「A」への変更は、どんな作業がありますか?A.新しくお申込みされる電力会社・プランによっては、契約容量が「kVA」から「A」の変更が必要になる場合もあり、「kVA」から「A」の変更には、送配電部門(電柱や電線の管理)を担当している東京電力パワーグリッドのスタッフが、ご自宅に変更作業に訪れる場合もあります。
作業ってどんなことをするの? アンペアブレーカーの取替や、スマートメーターの電流制限機能の操作などを行います。 作業時に立会は必要?時間はどのくらいかかるの? 立会が必要ですが、作業は20~30分ほどで終わります。 作業についてお金はかかるの? 基本は無料です。しかしながら、屋内の配線工事が必要となる場合は費用がお客様負担となります。 作業時に停電はしないの? アンペアブレーカーの取り外しが必要になる場合は、作業時に約30分の停電があります。現在、東京電力EP「半日お得プラン」を契約されている世帯向けに、切り替え手続き方法やおすすめプランをご紹介しました。
これまでと電気の使い方が変わらず、東京電力EP「半日お得プラン」の電気代の安い夜間時間帯に電気をたくさん使っているよという世帯は、今と同じ単価が適用される「PinT」の電気料金プランへ移行手続きをおすすめしますが、以前と電気の使い方が少しでも変わったよという世帯は、この機会に今よりも安くなる電力会社のプランに見直してみることをおすすめします。
「PinT」へ移行手続きするのも、今よりも安くできる電力会社のプランに切り替えるのも、手続きにかかる手間は一緒です。切り替え期限の3月はもうそこまで迫ってきています。現在のご自身の電気の使い方にいちばん見合った電力会社のプランへ、早めの切り替え手続きをおすすめします◎切り替え手続きに関してわからないことがございましたら、どんなことでもエネチェンジにご相談ください。
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