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「コミュニティデザインで考える『エコとエネのバランスした社会』」第35回 エコ×エネ・カフェ

  • 2020年12月17日
  • 緑のgoo編集部

全体セッション

対話を受けて、感想の共有や質問などのセッションが行われました。

森:
最後に全体セッションに入ります。質問やみなさんの感じたこと、共有したい思いを聞いてみたいと思います。

参加者1:
質問です。コミュニティデザインをする上で、自分ごと化して取り組んだとしても外部の人間では解決できない場合もあると思います。町が衰退していってしまってその地域の人が動かないとどうにもならないような場合、極論を言えば見捨ててしまうことも選択肢になるのかと思うこともありますが、どう考えたらよいのでしょうか。地域が変わらないと感じた住民はそこを捨てて他へ移住してしまうという悪循環が起きてしまうと思うのですが…。

西:
そこに暮らす人がずっと何もしないのであれば、極論として何にもできないことになりますね。ただ、僕たちがワークショップをやるときは基本的に相手が動いてくれると信じ抜くことを大事にしていますし、実際に毎日の生活への危機感を感じるとちゃんと動いてくれることが多いです。どう動いたら良いかのイメージがつかなくて何もできないケースも多いのですが、わかりやすい事例を提供した途端にスピードを上げて動き出すことも多いです。

参加者2:
今日はたくさんのアイディアに触れましたが、自分の大学や来年から働く会社でもできることはたくさんあると感じました。今日の対話を通じ、自分たちのような若者がどんどん発信していけば助けてくれる大人はたくさんいると感じたので、これからもエコ×エネ・カフェに参加して発信したり参加者のみなさんに相談したりしたいと思います。

クロージング

森:
楽しく過ごした時間でしたが、いかがでしたでしょうか?最後にあらためてコメントをいただきたいと思います。

西:
ここに集まる方は意識が高く知識豊富な方もいらっしゃるので、専門的で難しいアイディアが多く出るのかと思っていました。しかし「体験、体感」や「目をそらすな!」というメッセージのアイディアが多く、シンプルで原点回帰的な部分に思いが集約されているのがおもしろかったです。やはり体験をすることが人の行動変容につながるのだと感じました。

そして、グループで話し合ったときに出た「情報もエネルギー」という言葉がとても印象的でした。コミティデザインでは「デザイン」という言葉をすごく重要視しています。デザイン力によって発信力や巻き込み力を強め、共感力が増していくことでみんなで取り組んでいけるのですが、象徴的な言葉やキーワード、心に刺さる言葉がすごく大事だと、あらためて気づかされました。

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藤木:
今日は体験や交流を丁寧に重ねていくことの重要性をあらためて感じました。実は私、今年度でエコ×エネ・カフェのキャップを卒業するのですが、今年度最後になる次回は、第1回のカフェにゲストにお迎えした、公益社団法人日本環境教育フォーラム(JEEF)理事長の川嶋直さんにもう一度お越しいただいてお話を伺いたいと思っています。2月10日(水)の予定です。ぜひまたご参加ください。

エコ×エネ・カフェを終えて

エコ×エネ体験ツアー「火力編」がきっかけで参加した大学生の小塚あかりさんは、「小さい時から地元の過疎化が問題となっていて、地域活性化に興味があります。大学では資源やエネルギーについて学んでいるので、日ごろから考えている、地域創生とエネルギー問題を掛け合わせた再生可能エネルギーの売電についてのアイディアを出してグループで話すことができました。自分の意見について、学生だけでなく様々な業界の社会人の方のお話を聞けて勉強になりました。話し合いの中で、アイディアを実現するにあたっての課題や問題点を乗り越えることの難しさを実感しました」と感想を聞かせてくれました。

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エコ×エネ体験ツアー「水力編」がきっかけで参加した大学4年生の菊池斗己さんからは、「大学で地方創生や観光を学んでいますが、エコ×エネ体験ツアーやエコ×エネ・カフェに参加したことで環境やエネルギー問題に興味を持つようになり、エネルギー関連の企業に進むことになりました。大学ではエネルギー関連の授業はなく、エコやエネについて同世代と話す機会がないので、今日は学生や社会人など視点もポジションも違う方々の意見からたくさんのことが学べました。社会に出てからも挑戦してみたいと思うアイディアがたくさんあり、刺激になりました」という感想がありました。

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次回のエコ×エネ・カフェは2021年2月10日(水)の予定です
どうぞお楽しみに!

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