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「グローバル・シチズンシップ(地球志民)とは〜私たちは未来に何をGiFTするのか〜」第32回エコ×エネ・カフェ(前編)

  • 2019年12月20日
  • 緑のgoo編集部

SDGsは世界の共通言語

辰野:
これから SDGsは教科書にも載るようになります。今の中学生高校生くらいからはSDGsが当たり前に伝えられる時代になるのです。今年4月にユネスコの会議に行きました。193カ国が賛同するSDGsや教育をテーマにした会議ですので、100カ国くらいの人たちが集まっていて、SDGs達成に貢献するESD(持続可能な開発のための教育)と、グローバル・シチズンシップがテーマでした。帰ってきてすぐ、名古屋でSDGsの講演に行き、ANZEN漫才さんと高校生の発表も聞きました。100カ国もの人たちがSDGsという共通言語とともに教育を考えている。そして芸能人も含めてSDGsを伝えることにコミットしている。そんな時代になっているんです。

GiFTはSDGs x教育をテーマにいろいろなところで活動してます。SDGsは17目標169ターゲットがあるのですが、GiFTはSDGsのゴール4の教育の中のターゲット7に一番力を入れています。

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SDGs ゴール4 ターゲット7

2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。


SDGsゴール4「質の高い教育をみんなに」の中にも男女区別なく教育を受けられることとか、職業訓練などたくさんのターゲットがあるのですが、4.7にはグローバル・シチズンシップというキーワードが書かれているんです!先ずは持続可能性や平和な社会をつくろうと思う志を持つことが大事なんだと、その価値教育の可能性を問うているのが、SDGsの4.7。GiFTを創立した時にはまだSDGsが出来ていなかったので、SDGsにグローバル・シチズンシップが入るなんて思ってもみなくて…SDGsの中で一番これに共感しました。

自分を知ることが、世界につながるきっかけになる

辰野:
さて、この図に書かれているのはGiFTのパンフレットに掲載しているものです。
GiFTの研修はどれも大切にしていることは同じで、それがこのプロセスなんですね。というのも、突然世界の目標を達成しようとしても、どうしていいかわかりませんよね。

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まず、1番に自分を知ること。何にモヤモヤするのか。自分の感性とつながっていく。先ずはそこからはじめて、周りの人とつながり、その人が一体何を思っているのかを知っていく。そして、お互いの志を重ね合わせ新たな価値を創造し、それを持って社会に貢献していく。このステップを踏むことが大事なんです。

そもそも自分が生きてきた中で、どんなことを感じ、どんなテーマにぐっときて、どんな想いをもっているのか。ここにいるみなさん一人ひとりが違っている。それが志。グローバル・シチズンシップなんです。地球志民っていう言葉は造語なのですが、海外で講演をすると、中国とか台湾とかの人が「わかるわかる!いい字を選んだねー」って言ってもらえます。

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ここから、皆さんには自分の人生でどんなきっかけがあってここにいるのか、用意したシートを使って、同じテーブルの方とお話いただきたいと思っています。私たちはそういった教育をStory Based Learningという言葉で表現しています。それぞれ一人ひとりがもっている人生のストーリーをもとにお互い学び合っていくことを大事にしているんです。お互いの想いを聞きながら、誰のためでもない、自分たちの想いを重ね合わせた未来を創っていくんです。

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