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その選択、本当にエコ?
~ライフサイクルアセスメントで自分の行動を見直そう~
-「第27回エコ×エネ・カフェ」(前編)

  • 2018年3月1日
  • 緑のgoo編集部

LCAを意識して行動を見直そう

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森:さて、今日のテーマは「自分の行動を見直そう」です。ここで、カレーライスをつくる時に温室効果ガス(GHG)がどれくらい出ているのかを考えたいと思います。

田原:例えば、ビーフカレー、エビやイカのシーフードカレー、ナスのベジタブルカレーがあった時に、どれが一番環境負荷が少ないか、イメージできますか?

森:普段、カロリーや健康のことは考えても環境負荷のことはなかなか考えないですよね。

田原:正解はナスのカレーです。環境負荷の内訳は食材の部分が多く、そのうち半分以上をお米が占めています。ガスを使った調理の部分は実はそれほど多くありません。ですから、保温調理などのいわゆるエコ調理も、全体としてはあまり影響しません。

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森:調理方法よりも材料を変えた方が効果的なのですね。

田原:はい。ナスと牛肉では20倍くらい環境負荷が違うんです。

森:次は行動の環境影響を考えたいと思います。例えば、夏の暑い夜に、エアコンをつける、扇風機をつける、冷却マットを使う、窓を開けるというチョイスがあったとして、Xさんはエアコンを2時間つけて扇風機を朝までつけます。Yさんは扇風機を朝までつけて、汗をかいたので朝にシャワーを浴びました。どちらの方がエコなのでしょうか。また、窓を開けてタイマーで扇風機をつける、冷却マットだけで過ごすなど、何を何時間使うか、いろんなパターンが考えられますが、一番エコな行動は何か、テーブルで話し合ってみてください。

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森:どんな話が出ましたか?

参加者:帰ったらすぐ窓を開け、部屋全体を涼しくします。そして早寝早起きして、エアコンの時間を減らします。

参加者:私はここ5年くらいエアコンを使わずに窓開けっ放しです。あと、竹のシーツを敷いて寝ると涼しいですよ。

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森:アイディアがたくさんあって、4つの事例の枠に収まりきらないですね(笑)。

参加者:冷却マットが自然に冷えるものなのか、冷凍庫で冷やすものなのかで変わると思いますが……寝るまではエアコンで、眠りに落ちた後は冷却マットでしのぎます。

田原: そうですね。冷却マットを冷やすことにも環境負荷がかかりますよね。

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