各界の第一人者をゲストに招き、「エコロジー」と「エネルギー」について気楽にフラットに学び合うエコ×エネ・カフェが、2017年10月20日(金)に開催されました。26回目の開催となる今回のテーマは「自動運転」です。自動運転などの交通革新で、交通や流通はどのように変わるのでしょうか。筑波大学 国際産学連携本部 産官学共創プロデューサーの川本雅之さんをゲストとしてお招きし、わかりやすく解説していただきました。
川本 雅之(かわもと まさゆき)氏
国立大学法人筑波大学 国際産学連携本部 産官学共創プロデューサー
開催にあたり、まずは主催のJ-POWER(電源開発株式会社)の藤木専任部長よりご挨拶をいただきました。
藤木 勇光(ふじき ゆうこう)
J-POWER(電源開発株式会社)秘書広報部 専任部長
藤木さん(以下、藤木):J-POWER(電源開発株式会社)は、戦後復興と経済成長で急速に増えた電力需要に応えるために、国策企業として1952年に設立、2004年に民営化しました。全国に発電所を持ち、日本で消費される電力の約6%を発電しています。1998年に策定した企業理念「エネルギーと環境の共生」の実現を目指して、2009年から「エコ×エネ体験プロジェクト」を社会貢献事業として展開しています。今年で9年目を迎えた「エコ×エネ・カフェ」は社会人と学生がフラットに話し合う「身近なつながりの場」という位置付けで開催しています。今回は初めて「自動運転」というテーマを扱います。自動運転技術は社会にどのような変化をもたらすのでしょうか。私たちの暮らしに欠かすことのできないエコとエネ、双方のバランスがとれた社会のつくり方を、皆さんと一緒に考えていけたらと思います。
ファシリテーターのBe Nature School 森さん
森さん(以下、森): まずは自己紹介をお願いします。
川本さん(以下、川本):小さいころから電気いじりが好きで自動車も好きだったので自動車会社に入りましたが、入社した時は車がここまで電子化されるとは全く思っていませんでした。2015年から筑波大学に出向して、その流れで定年後の今年から筑波大学に再就職しました。そしてずっと起業したいという気持ちがあったので、小型モビリティを開発する会社も今年設立しました。
森:大学で研究しつつ、自動運転に関係するベンチャー企業の社長でもあるんですね。そんな川本さんが、エコロジーとエネルギーという観点からどのように日本の社会を見ていらっしゃるのかを教えてください。