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バッテリーで変わる電気の使い方~再エネ拡大から暮らしの変化まで~
― 第24回エコ×エネ・カフェ(後編)

  • 2017年3月8日
  • 緑のgoo編集部

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ゲスト講師に早稲田大学スマート社会技術融合研究機構 先進グリット技術研究所 主任研究員の矢部邦明さんを招き、「エコロジー」と「エネルギー」のバランスのとれた社会について気楽にフラットに学び合う、エコ×エネ・カフェ。

→矢部邦明さんのゲストトークはこちら

まず最初に、参加者に今回のテーマ「バッテリー(蓄電池)」に対して抱いているイメージを尋ねてみたところ、「値段が高いけれど、何度でも使えて、コードレスで便利」という意見がありました。また、もしも持ち運び可能な大容量バッテリーを手に入れた場合、「電気が安い時間帯に貯めて、高い時に使いたい」「バッテリーを持って旅に出たい」と考えている人が多くいました。

ecoene-50 ウォーミングアップとして、参加者のバッテリーへの関心をチェック

参加者のバッテリーに対する考えは、ゲストの話を聞いてどう変わったでしょうか?ここでは、数名のグループにわかれて、自由に意見を交換する「ワールドカフェ」での対話から、参加者の声を紹介していきます。

問1:バッテリーについて何が解り、何を感じましたか?

基本的な知識をあまり理解していなかった
・エネルギーに関心を持っていましたが、バッテリーに関する情報はあまり目にすることがないために、ゲスト講師の矢部さんの話を聞くことでイメージが膨らみました。
・バッテリーは、長時間歩く時に使う用、スマホ用、ポケモン用…といったイメージしかありませんでしたが、様々な使い方があることを学べました。
・普段使う携帯用の電池などは小さいので、業務用や住宅用バッテリーの大きさが思ったよりも大きかったのが意外でした。
・バッテリーのイメージは「スマホを充電するもの」でした。実際にはとても大きく、いろいろなものの中に入っていると気づき、視野が広がりました。

電力の新しい可能性を感じる
・スマートグリットの範囲を広げて、地球規模でできたら良いと思います。
・今まで災害時に使うイメージしかありませんでしたが、普段から使える使い方もたくさんあることに気付きました。
・バッテリーは大きさの割に重いので、今後軽くなっていったらもっと可能性が広がるのではないでしょうか。
・エコに配慮した電気をつくるといっても、課題があるのだと気づきました。さまざまな視点から考えることが必要だと改めて気づきました。

価格の構造が気になる
・自動車に付いている電池の方が割安なのが意外でした。
・価格破壊としてテスラの例が紹介されていましたが、そもそもこれを「安い」と見ていいのかという疑問を持ちました。高いと考えることもできるのではないでしょうか。
・普及すれば安くなるということですが、では結局いつが買い時なのか知りたいです。
・バッテリーは増えていますが、材料が足りなくなって価格が高騰することが気になります。

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電力の選択肢を広げることとの関係に関心がある
・電力が自由化され再生可能エネルギーも増えてきましたが、本音では電力会社がバッテリーをどう思っているのか、使いたくないと思っているのではないかと気になってしまいます。
・バッテリーの価格を国が政策によって安くすれば、使える電力の選択肢がより広がると思います。

バッテリーを普及させることに関心がある
・バッテリーは日本人の貯金好き、農耕民族的な気質に合っていると思います。“非常時のために、備えれば憂いなし。バッテリーがあれば〇日間生きられます”という売り方をしたなら、もっと売れると思います。災害などで電気が使えなくなると都会ほどサバイバル生活を強いられるようになるので、感情に訴えるそのようなアピールも必要なのではないでしょうか。
・バッテリーはまだまだ高いので、使いたいときにレンタルやシェアできるような仕組みがあれば良いと思います。
・コスト面での問題がありますが、イニシャルコストがかかるだけでランニングコストは少ないことをアピールすべきです。

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問2:日本のエネルギーの未来に向けて、
バッテリーはどんな役割を果たすでしょうか?

“電気のある暮らし”の選択肢が増える
・持ち運びができるバッテリーの存在は大きいです。今後はIoTが広がり、インターネットがあらゆる場所に広がるので、生活のあらゆるシーンで電気を使う必要性も増えそうです。安くて長持ちする小型のバッテリーが手に入るような社会は、きっと来ると思います。
・バッテリーがあると、どこでも作業がしやすくなって、仕事の効率アップにつながりそう。働き方にも影響が出そうです。
・車とバッテリーを組み合わせると価格的にも抑えられると聞いたので、その発展として、キャンピングカーのような“車をベースにした家”ができたら面白いなと思いました。居住スタイルが多様になり、家に対する考え方に柔軟性が生まれそう。“家族”の在り方も変わってくるかもしれません。
・大きな会社が一括で電気を貯めてそれを提供するような仕組みがあれば、料金などの面でもっと選択肢が増えるのではないでしょうか。
・バッテリーをシェアする目的で集団購入するのもよいと思いました。

災害対策の常識になる
・地震などの自然災害が起こると、停電が大きな問題になります。蓄電技術が進むことで、各家庭が非常用バッテリーを持つことが常識になれば、災害時の被害や生活困難をぐっと抑えることができそうです。
・備えあれば、憂いなし。これからは“蓄電”という形でエネルギーの備えを持つことで、災害に強い社会がつくれたらいいなと思います。

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地球環境の未来に貢献できる
・蓄電池と再エネを上手に組み合わせることで、化石燃料に依存せず、電力をバランスよく使うことができたらいいなと思います。
・バッテリーと再生可能エネルギーをうまく利用すれば、海外からの資源や化石燃料の輸入を減らせると思います。
・長時間使えるバッテリーがあれば、真っ暗な深海など今まで人が入ることが困難だったところの調査もできるようになると思います。
・都市鉱山の問題もあります。バッテリーをリユース、リサイクルする仕組みがきちんとできれば、より環境に貢献できるのではないでしょうか。

バッテリーの価格とエネルギーのロスが問題
・現段階ではバッテリーを使わない発電方法の方がコストパフォーマンスが良いので、そこをクリアする必要があると思います。
・蓄電することによるエネルギーのロスが気になります。ロスを減らさないことには十分とは言えない気がして、何とも言えません。

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