国際問題として環境問題を捉えることが必要という意見がありました。
「経済発展と共に、先進国は環境を守ることが大事。途上国は自国の豊かさを追究したい。そのバランスをどうとっていくかということが大事ですよね」
「エコとエネは地球の問題ですから、先ず、国際的な視点を持つことが大切ですね。食やエネルギーは誰の生活にも関係の深いことですから、この切り口から入ると、地球のことを考える上でイメージが広がりやすいです。世界のいろいろな取り組み事例を知って、それを参考に話し合う場を持ち、それをこれからの研究開発や事業に活かすようなしくみができるといいと思いました」
自然と人間の関係という視点からの意見もありました。
「エコとエネのバランスを考えることは、どうやって人と自然が共生していくかを考えることでもあると思います。別の言い方をすると、『共存するにはどうすればいいか』ということが、今私たちに突きつけられた唯一の問いと言えるのかもしれなせん」
「エコとエネのバランスの取れていた江戸時代に戻ろうとしても、今はそのころの自然がない。だから無理なのだろうと思います。エコとエネのバランスのためには、豊かな自然を守ることが大前提にあることを、忘れてはいけないと考えました」
「技術が社会にどのような影響を及ぼすのかを注意してみていくことも必要だと思います。たとえば、遺伝子組み換え技術には問題があることも指摘されていますよね。いろいろな視点から考えていかないと、地球に良いことと思って進めたことが、悪い結果を生み出すことにつながりかねません」
日本人が世界に貢献すべきこと、という視点からの対話もありました。
「技術革新は日本人の得意分野でもありますから、エコとエネのバランスに貢献する技術を優先分野にして、集中的に研究を進めることで、世界に貢献することができると思います。そのための機会をつくることが大切なのだと思います」
「日本も昔は経済発展を目指す影で公害問題を起こし、その反省から技術を発展させたという側面があります。歴史からの教訓を活かすことで、バランスを見いだせるのではないかと思います」