廃食用油から始め、さらに食品リサイクルを
DOWAエコシステムは9月12日、子会社のバイオディーゼル岡山が、食品廃棄物を燃料としたバイオマス発電所の建設を開始すると発表した。
2016年度の推定値によると、日本では年間2700万トンの食品廃棄物が排出され、そのうち約1700万トンが家畜の飼料や肥料としてリサイクルされている。残りの1000万トンはごみとして埋め立て、焼却などの方法で処分されているという。
バイオディーゼル岡山は2009年から岡山市で、廃棄された食用油を原料としたバイオディーゼルの製造販売を行い、ごみ収集車や路線バスなどのディーゼル車両の燃料として供給してきた。
今回の計画では食品廃棄物を発電に利用し、リサイクル率のさらなる向上を目指す。
一般家庭約1600世帯分の電力、2021年に操業開始
岡山市に建設する新バイオマス発電所では、年間約1万6000トンの食品廃棄物をメタン発酵させ、発電に利用する。約1600世帯分に相当する電力が得られ、操業開始は2021年4月の予定。
DOWAグループは今後も廃棄物の適正処理や資源の再利用を推進し、持続可能な社会の構築に貢献していく方針だ。
(画像はDOWAエコシステム公式サイトより)
▼外部リンク
DOWAエコシステム リリース
https://www.dowa-eco.co.jp/release/20190912_1661.html