水上メガソーラー発電所が完工し売電を開始
日本アジア投資株式会社は8月17日、地元パートナーと共同して香川県さぬき市東王田(ひがしおうだ)池にて開発していた、ため池の上にパネルを浮かべる水上メガソーラー発電所が、この7月に売電を開始し、同8月17日に竣工式を開催したと発表した。
同発電所は、最大出力が2.4MW(太陽電池パネル設置容量ベース)で、年間予想発電量は約301万kWhとなり、これは一般家庭約680世帯分の電力消費量に相当する規模となる。
発電した電力は、36円/kWh(消費税等含まず)の買取価格 (FIT価格) にて、四国電力株式会社に売電する。なお、このプロジェクト総額は約8.6億円となり、うち約80%については金融機関からのプロジェクトファイナンスにより調達を行っている。
また同発電所は、同社にとって4件目となる水上メガソーラー発電所となり、2017年に売電を開始した2か所の水上発電所と、2018年4月に売電を開始した隣接する「中王田(なかおうだ)池ソーラー発電所」(2.4MW)に続くものとなる。
地上設置発電所に比べて高い発電効率が見込める
なお、水上メガソーラー発電所は、地上設置発電所に比べて周辺に遮蔽物が少なく日照条件の良好な場所に建設できるほか、ため池水面による冷却効果でパネルやケーブル類の温度上昇が抑制され、発電効率が良いといった特徴があり、高い発電効率が見込めるものとなる。
このため同社は、最近の再エネ買取価格の低下に対応すべく、低コストの開発手法を研究していて、フロート式水上メガソーラーはその有力な手法の一つとしての期待があることから、今後も案件発掘に取り組んでいくとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日本アジア投資株式会社 プレスリリース
http://www.jaic-vc.co.jp/vcms_lf/jrelease_20180817.pdf