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NEDOと産総研、燃料電池で新技術開発

  • 2018年7月5日
  • エネクトニュース
世界で初めて実用サイズのPCFC作製に成功
NEDOは7月4日、産業技術総合研究所が世界で初めて、実用サイズのプロトン導電性セラミック燃料電池セル(PCFC)の作製に成功したと発表した。

燃料電池は化学エネルギーを直接電力エネルギーに変換する。これまで進められてきた固体酸化物形燃料電池(SOFC)の研究の中で、イオンを透過させる電解質層を選択的にプロトンを透過させるセラミックス膜へ代替すれば、発電効率が飛躍的に向上することが理論的にわかっていた。

しかしプロトン導電性セラミックスの焼結は1700度以上の高温を必要とし、従来の技術では50mm角以上の焼結が困難だった。今回の研究では新たな焼結技術の開発に成功し、1500度で100%の焼結率を実現、電子リークの抑制にも成功した。

従来のSOFCと比較して100度も低い温度で
新技術で作製されたPCFCの発電特性はSOFCとの比較で実証された。従来型のSOFCが700度近辺で作動し700~750度で実現する発電特性が、新開発のPCFCでは600度の作動温度で観察された。

今回開発された焼結技術は量産にも適用可能。今後は単セルを積層して発電効率を評価するなどの方法で課題を抽出し、超高効率のPCFC実証に向けて研究を進めていく。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

NEDO リリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100987.html

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