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住友電工、鹿島建設から国内最大の風力発電向け送変電設備と工事を受注

  • 2018年5月17日
  • エネクトニュース
国内最大の風力発電向け送変電設備と工事を受注
住友電気工業株式会社は5月16日、鹿島建設株式会社から『ウィンドファームつがる建設工事』の送変電設備および工事を受注したと発表した。

このプロジェクトは、再生可能エネルギー事業者大手の株式会社グリーンパワーインベストメントが、青森県つがる市で計画する国内最大規模(発電容量約122MW、風車38基)の陸上風力発電事業となる。

同社は計画初期から参画し、大規模案件のため大容量・長距離送電に伴う課題への対応策案出を行うとともに、地中送配電線・受変電設備など電気設備の設計・製造・据付を一括で担当することとなったという。

課題の一つは、各風車が発電した電力を33kVの地中配電線で集め、154kVに昇圧した後、電力会社との系統連系地点までの約34kmを地中送電する設計となり、長距離送電のための送電ロス問題だった。

同社は、これまで培ってきた実績と知見から、当初予定されていた66kV送電から154kV送電への電圧変更を設計支援し、実現に貢献したもの。これにより送電ロスが大幅に低減できたほか、回線数の低減とケーブル小サイズ化(軽量化)により、管路土木工事の負担軽減にもつながっている。

課題解決への対応や製造・施工能力などが受注に寄与
また、約122MWとなる大容量の発電出力を長距離地中送電するため、高調波対策や過電圧対策など系統技術課題への対応も必要だったが、これに対して同社グループ会社の日新電機株式会社と系統解析を行い、最適な設備形態の提案をしたとしている。

さらに、送配電ケーブルルート選定に当たっては、同様にグループ会社の住友電設株式会社と課題解決に当たり、集電・送電合わせて56kmもの長距離と公道での地中埋設管路計画に対し、適正ルートの選定調査や許認可取得のための協議など、管路土木工事の検討を推進してきたという。

今回の受注は、こうした課題解決への対応のほか、電圧を問わず送~配電ケーブル対応が可能な同社の製品ラインナップ、および実質2年以下の短工期(2019年秋に試運転開始)を実現する国内随一の製造・施工能力が寄与したとしている。

また今後は、2020年4月の運転開始を目指し、高品質な設備の納入に取り組んでいくとしている。


▼外部リンク

住友電気工業株式会社 プレスリリース
http://www.sei.co.jp/company/press/2018/05/prs043.html

 

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