「太陽光発電システム点検検査サービス」を提供開始
一般社団法人太陽光発電安全保安協会(JPMA)は4月11日、既に売電を開始している設備の発電状況に不安がある場合などに検査を行う『点検検査サービス(仮称)』を、この5月1日から提供すると発表した。
これまでJPMAは、太陽光発電設備の完成時に施工業者とは異なる第三者として太陽光発電メンテナンス技士が『竣工検査サービス』を行うほか、設備に突然のトラブルが起こった時に設備メンテナンス技士が駆け付ける『PVランナー』を提供してきている。
2017年4月の改正FIT法施行により、全ての太陽光発電設備にメンテナンスが義務づけられたものの、太陽光マーケットでトラブルに対応する体制が完全に整っていない状況にある。
このため、既に売電を開始している設備の発電状況に不安があるときなどに検査を行う『点検検査サービス(仮称)』を、新たに開始することとした。
このサービスは、「既に売電を始めているが発電量が想定より少ない」、「施工に不安があり第三者による検査を行ってほしい」などの要望があることから、発電開始後に発電事業者が抱える不安を解消するためのサービスが必要と判断し、サービスを構築したという。
客観的な結果で適正な発電か否かの判断可能に
同サービスは、JPMAで行っている『太陽光発電メンテナンス技士資格認定講座』を受講し合格した有資格者「太陽光発電メンテナンス技士」が、依頼のあった設備に対し電気的な検査を行うサービスで、客観的な結果を示すことで適正に発電しているかどうかが判断できるとしている。
なお、新サービスの特長としては、ストリングごとにI-Vカーブを測定し、ストリングに異常があった場合は状況に応じて異常モジュールの特定を行うほか、計測結果を記載した点検報告書を提出することとなる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
一般社団法人太陽光発電安全保安協会 プレスリリース(ValuePress!より)
https://www.value-press.com/pressrelease/199909