新規制への適合などを総合的に判断
四国電力株式会社(以下「四国電力」)は3月27日、同社が愛媛県西宇和郡に所有する伊方発電所の2号機廃止を決定したと発表した。
伊方発電所は佐田岬半島の瀬戸内海側に建設された原子力発電所で、1号機と2号機の出力がそれぞれ56万6000kW、3号機は89万kWの出力を有する。1977年に運転開始した1号機は2016年に廃止が決定しており、1994年から稼働している3号機は現在停止中になっている。
2号機の運転は1982年に開始された。四国電力では新規制の基準や40年超の運転に向けて必要となる具体的な対策などの検討を進めてきたが、2号機には安全対策に係わる固有の制約があり大規模な耐震対策工事が必要なことや再稼働後の運転期間や出力などの要素を総合的に考慮して、廃止を決定した。
廃止措置では安全確保を最優先
四国電力は今後、伊方発電所2号機の廃止に伴う各種の手続きを進めるとともに、1号機と併せて安全確保を最優先に廃止措置に取り組んでいく。
伊方発電所は3号機1基を残すだけとなるが、四国電力では今後も同発電所を重要な基幹電源として位置づけて、安全かつ安定的な運転のために万全を期していく方針だ。
(画像は四国電力公式ホームページより)
▼外部リンク
四国電力 リリース
http://www.yonden.co.jp/press/re1803/data/pr008.pdf