100kW級バイナリー発電装置をJX金属へ引渡し
IHIプラント建設株式会社(IPC)は3月19日、JX金属株式会社が静岡県下田市に建設した下田温泉バイナリー発電所向けに、このたびIPCとして商用第一号機となる100kW級バイナリー発電装置「HEAT INNOVATOR」の引渡しを完了したと発表した。
この発電所は、源泉から湧出する摂氏110度の温泉水を熱源に使用し、発電装置で使用される冷却水には井戸水を用いる、未利用エネルギーを活用した『地球環境にやさしい再生可能エネルギー』によって発電を行う。
発電した電気は、JX金属が再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)にて、全量を売電することとしている。
この発電装置は、設定熱源温度が摂氏80~120度の低温対応機種で、HFC-245fa(不活性ガス/フルオロカーボン)を作動媒体とし、最大出力は110kW(発電端出力)。また、発電機本体は省メンテナンス設計で、発電装置モジュールはオールインワン設計の省スペース構造が特長である。
さらに、温泉水や地熱の有効利用だけでなく、各種エンジン排熱・排ガス、工業炉・焼却炉・化学プラント等の産業排熱、バイオマス燃料などの再生可能エネルギー熱源等、多種多様な熱源への対応が可能となっている。
再生可能エネルギー活用による地球環境負荷低減に貢献
なお、IPCは株式会社IHIの100%子会社で、各種エネルギープラント設備、産業用機械設備、風力・太陽光発電設備などの設計・据付・メンテナンスなどの事業を行っている。
今回の納入を機にIPCは、今後も親会社の協力を得ながら、同製品の温泉水や地熱有効利用に向けた採用を目指しての営業活動に取り組み、再生可能エネルギー活用による地球環境負荷低減に貢献していくとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
IHIプラント建設株式会社 プレスリリース
http://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2017/