地域ごとのポテンシャルと効果を事前に検討
NEDOは6月20日、地中熱利用システムの導入拡大に向けて、地域ごとのポテンシャルを示すマップと導入効果検討のためのシミュレーションツールを公開した。
再生可能エネルギーの利用拡大では、電力のみならず、熱(地中熱、雪氷熱など)の利用も重要である。地中熱は地中の比較的浅い部分に蓄えられた低温熱エネルギーで、全国どこでも利用可能であると言われている。一年中温度がほぼ一定であるため、夏は冷房、冬は暖房に活用されている。
効果的な導入でコストを下げ、システム普及拡大を
地中熱の利用は、様々な地下条件によって熱交換効率が異なる。NEDOが公開した「地中熱ポテンシャルマップ」は全国各地でのシステム導入の適否、導入した際に期待できる採熱量の目安を示す。
またシミュレーションツールの「空調熱源設計ツール」によって、地中熱ヒートポンプの導入効果を簡単に検討できる。
NEDOは地中熱利用システムの導入や提案を検討している事業者が、マップとツールを利用することで効率の高い導入を低コストで実現し、システムの普及拡大につながることに期待を寄せている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
NEDO リリース
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101136.html