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東芝、亜酸化銅太陽電池の透明化に成功

  • 2019年1月22日
  • エネクトニュース
タンデム型電池の低コスト化に向けて大きく前進
株式会社東芝(以下「東芝」)は1月21日、世界で初めて亜酸化銅を用いた太陽電池セルの透明化に成功したと発表した。

タンデム型太陽電池では、光の異なる波長を吸収するセルを上下に組み合わせ、電池の高効率化を図る。東芝が今回開発した電池では、透明化した亜酸化銅(Cu2O)セルがトップになり短波長光を用いて発電、結晶シリコン(Si)セルがその下で長波長光を吸収利用する。

タンデム型としては現在、ガリウムヒ素半導体などを用いた電池が製品化されている。市販のシリコン系製品の1.5倍から2.0倍の発電効率が報告されているが、製造コストは数百倍から数千倍にもなる。

幅広い波長の光エネルギーを上下で効率よく変換
亜酸化銅は地球上に豊富に存在する銅の酸化物で、低コスト化が期待できる。東芝は亜酸化銅薄膜生成に独自の技術を用いて不純物の生成を抑制し、透明化を実現した。

プロトタイプの太陽電池では、ボトムになる結晶シリコン太陽電池が発電出力の約80%を保つことも確認された。

東芝は透過型Cu2O太陽電池をトップセルにしたタンデム電池の開発で、3年後に低コスト製品の完成を目指し、発電効率30%台の実現に向けて研究開発を続けていく。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

東芝 リリース
http://www.toshiba.co.jp/rdc/detail/1901_01.htm

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