発電出力5万kWのバイオマス発電所事業化検討を開始
出光興産株式会社は10月29日、山口県周南市新宮町2200番地の徳山事業所内にて、発電出力が5万kWとなるバイオマス発電所の事業化検討を開始したと発表した。
この事業は、再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用したバイオマス発電事業とし、営業運転開始時期は2022年度内を見込んでいる。
発電所の年間発電量は、3億6千万kWhとなり、これは約10万世帯分の使用電力量に相当する規模となる。これによるCO2削減量は、約23~30万トン/年と想定している。
なお、この発電出力が大型となることから、燃料として当初は輸入木質ペレットとパーム椰子殻(PKS)を約23万トン/年使用し、中長期的には間伐材や製材端材等、国産材へのシフトを進める予定としている。
これにより、環境保全に配慮した持続可能な森林づくりと林業再生、地域振興、循環型経済の構築と発展を目指すとのこと。
今後は非化石エネルギーの活用拠点に
また同事業所は、製油所跡地と既存の地域インフラを利用するもので、今後は新たに地球温暖化防止を目的とした非化石エネルギーの活用拠点として生まれ変わるという。
なお同所は、1957年に出光初の製油所として操業を開始し、以来57年経過後の2014年3月に、エネルギー供給構造高度化法に伴って石油精製機能を停止し、現在は化学事業の主力拠点として競争力強化に向けた取り組みを行っている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
出光興産株式会社 プレスリリース
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