クイーンズランド工科大学と共同で設備を完成
住友電気工業株式会社(以下「住友電工」)は1月25日、オーストラリアのクイーンズランド工科大学と共同で、「集光型太陽光発電(以下「CPV」)」の実証設備を完成させ、実験を開始したと発表した。
集光型太陽光発電(CPV: concentrator photovoltaic system)とは日射量の多い高温な地域において特に有効な発電設備で、日射角の変化を追尾して効果的に太陽光を集める。モジュール変換効率は標準的なシリコン系太陽電池の約2倍の性能になる。
クイーンズランド州はオーストラリア北東部で珊瑚海に面し、Sunshine Stateの愛称で知られている。面積が広大で分散型の電力システムのニーズが高く、環境への配慮から脱化石燃料・再生可能エネルギーの導入が積極的に進められている。
2年間の実証期間でCPVがもたらす経済効果を検証
新施設はクイーンズランド州のレッドランドにある州政府関係の研究所に、住友電工のCPVを用いて建設された。
実証実験は2年間の予定で、CPVによる発電量の計測や経済効果の検証が行われる。住友電工は今後も同社の発電・蓄電技術で、同国における再生可能エネルギー普及に貢献していきたいとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
住友電工 リリース
http://www.sei.co.jp/company/press/2017/01/prs006.html