自動デマンドレスポンス技術を用いた共同事業に関し合意
NEDOはポルトガルの国立エネルギー地質研究所(LNEG)と共同で、自動デマンドレスポンス技術の実証事業を行うことで11月21日合意したと発表した。
ポルトガルは再生可能エネルギー導入の先進国で、2015年の時点で全電力のうち48%が再エネにより供給され、風力単独でも22%に及ぶという。こうした大量の再エネは発電量が天候などに左右されることもあり、安定した需給調整に向けての課題が残っている。
ダイキンのマルチエアコン事業のノウハウを中核として
これまでの電力需給調整システムでは手動であったデマンドレスポンスを今回の事業では自動とし、需給調整の確実性向上化を図る。事業の日本側の委託先はダイキン工業で、同社のビル用マルチエアコン事業で培った蓄冷技術と遠隔管理技術のノウハウを活かしていく。
実証実験にはポルトガルのリスボン市が選ばれ、リスボン市庁舎など複数の施設を実証実験のサイトとすることで合意に至った。
これらの建物に蓄冷機能のついたビル用マルチエアコンを設置して行われる実証実験は2019年12月まで続く予定。同時にこれらを用いた電力小売り事業者向けの事業モデルも検討される。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
NEDO リリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100674.html