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NEDOがカタールで省エネ型の海水淡水化事業を

  • 2017年10月24日
  • エネクトニュース
工業都市で排出される設備冷却用の海水から造水
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)は10月20日、カタール国の電力・水公社と共同で、工場から排出される設備冷却に用いられた海水を淡水化する事業を実施すると発表した。

事業では約45度で放出される冷却用海水をRO膜で濾過して、塩分や不純物を取り除く。

従来のRO膜は35度が安定的な濾過を続ける限界温度だったが、日本製のRO膜は40度を超えても性能を維持することがわかった。さらに微生物などを用いて海水を前処理することで、排水を薬物で処理する段階を取り除く。

80%以上の省エネ、造水コストも40%以上削減
これまでペルシャ湾岸地域における淡水化事業では、海水を蒸留して真水にする方式が主流だった。今回の事業で実証される造水法は蒸留法と比較して80%以上の省エネ化を実現、造水コストも40%以上の削減が可能だという。

また、既存の取水口などを活用するため、通常のRO膜法と比較しても建設費を10%以上削減できる。

今後は三菱重工業および三菱商事への委託で実証設備を建設・運営し、商用化に必要なデータを取得する。得られた淡水は飲料水基準への適合を検証していく。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

NEDO リリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100862.html

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