工業団地のユーザー企業に安定的な電力供給を
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)は8月14日、日立製作所、日立システムズおよび伊藤忠商事と共同で、マイクログリッドシステムの実証をインドで開始したと発表した。
この事業では、インドのラジャスタン州にある工業団地のユーザー企業に対し安定的な電力供給を行うことで、2019年度までシステムの実証を実施する。また、インドの厳しい日射条件下で日本製の薄膜太陽電池が設計通りの発電効率を発揮できるかなど性能の実証試験も行っている。
8月11日に現地で実証開始式の式典が執り行われ、日本側の関係者ほかインドの商工省や新・再生可能エネルギー省次官など、多数が参加した。
太陽光発電システムとディーゼル発電機を連携
この実証事業では太陽光発電システムとディーゼル発電機を連携して、マイクログリッドシステムを構築する。ディーゼル燃料の消費量を抑制しながら、ユーザーに対して安定的な電力供給を行う。
インドでは電力需要の拡大が続き安定した電力供給が求められるなか、政府は再生可能エネルギーの導入にも意欲的だ。これらを背景として、日本のマイクログリッドシステム技術の有効性を実証し、現地での普及を目指していく。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
NEDO リリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100815.html