サイト内
ウェブ

旅客船では日本初の太陽光発電オフグリッド電力船が日光・中禅寺湖に就航

  • 2017年8月15日
  • エネクトニュース
太陽光発電オフグリッド電力船が中禅寺湖に就航
慧通信技術工業株式会社は8月10日、日光・中禅寺湖に導入される新型の遊覧船「男体」に、太陽光発電を主電源としたオフグリッド電力システム「パーソナルエナジー」が搭載され、8月10日より就航すると発表した。

従来の発電機・内燃機関で発電する船舶とは異なり、パーソナルエナジーを搭載した「男体」は、就航中の全ての客室電源が太陽エネルギーのみで発電するシステムとなり、排気が無く静かで安全であるほか、高品質電力を客室内に供給することができる、日本で初めての旅客船となる。

また、「男体」船内に設置されている52箇所のコンセントと客室内LED照明は、全てがオフグリッド電力により供給される。さらに、停泊中もゼロ・エミッション(二酸化炭素などを排出しない)を実現でき、地球温暖化防止、CO2 削減への取り組みとして、その効果が大いに期待されている。

これまで、太陽光発電を利用した舶用電力システムは、地球温暖化防止・CO2削減を目的に、既に一部の就航船に採用されているが、太陽光発電の本質的な問題として発電量が天候に左右されるため、従来のディーゼル発電機の代替手段とはなっていなかった。

ディーゼル発電機の弱点も解消
今回採用された「舶用電力システム」では、曇天や雨天などの太陽光発電が不足する場合には、船内発電機からの電力をオフグリッド電力システムで整流化し、太陽光発電と同じく高品質な電力として供給できるという。

また、従来のディーゼル発電機は、ACアダプタの損傷や電圧不安定による電気機器故障を引き起こす可能性があり、スマートフォンなどの充電電源には使えなかったが、この「舶用電力システム」は、常時安定した電力を供給するできるため、ディーゼル発電機の弱点も解消できるとのこと。

なお、オフグリッド電力システムは、太陽光発電+蓄電池を合わせた独立電源システムのため、いつでもどこでも場所を選ばず蓄電と放電を同時に実現することができ、災害発生時といったライフライン寸断時などでの活用が期待されている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

慧通信技術工業株式会社 プレスリリース
https://www.ieee802.co.jp/news/archives/27

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。