4000時間以上の連続運転で安全性や信頼性を評価
日立造船株式会社(以下「日立造船」)は7月25日、同社が新開発した業務用・産業用の固体酸化物形燃料電池発電装置(以下「SOFC」)の実証実験を開始したと発表した。
SOFCは天然ガスや水素、その他の燃料を酸化することによって発電するシステムで、新装置は高いエネルギー効率が得られるうえ、CO2排出量の削減に貢献、騒音や振動が少ないなどの利点がある。実証実験は大阪産業技術研究所(以下「ORIST」)と共同で、ORISTの和泉センターにおいて来年3月まで行われる。
実験では装置を4000時間以上連続運転し、安全性や信頼性の評価をすると同時に、装置の高度化に向けてさまざまなデータを集める。
大阪府と市が先進的な水素プロジェクトの創出を目指す
この実証実験はNEDOの助成事業であるとともに、大阪府と大阪市が先進的な水素プロジェクトの創出を目指す取り組みの一環でもある。
装置は電力需要が数百kWまでの食品スーパー、コンビニ、オフィスビルまたは集合住宅などでの利用を想定して、2017年度内の市場投入を目標にしている。現在は小型化、設置時の利便性向上、災害時の防災電源としての機能などにも取り組んでいる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日立造船 リリース
http://www.hitachizosen.co.jp/news/2017/07/002732.html