世界で初めてフィルム型色素増感太陽電池の量産技術を開発
積水化学工業株式会社は3月29日、フィルム型色素増感太陽電池の量産技術を完成させ、パイロット生産機を同社のつくば事業所に導入したと発表した。
同社は、2013年に初めて、室温プロセスによるフィルム型色素増感太陽電池の試作に成功。同社によると、量産技術の開発も世界初だという。
屋内でも発電、曲がって貼れる太陽電池
フィルム型色素増感太陽電池は、「低照度発電」「薄い」「軽い」「曲がる」「貼れる」という5つの特長をもつ。
500ルクス以下の低照度でも発電できることから、屋内にも設置可能。また、1mm以下という薄さやガラスの10分の1以下の軽さ、曲がる・貼れるといった特長を活かし、さまざまな場所への応用が期待される。
同社は、光や熱、振動などの微小なエネルギーから電力を得る「エネルギーハーベスト」向け独立電源として、同製品を事業化していく。第1段に製品化されるのは、電子広告やIoTセンサー分野の独立電源。2017年度に発売する予定だ。
同社は、2025年度には売上高100億円規模に事業を拡大させたいとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
積水化学 プレスリリース
https://www.sekisui.co.jp/news/2017/1302064_29186.html