ユニークなブレードで静かに効率良く発電
NTN株式会社(以下「NTN」)は3月31日、静岡県磐田市にある「いわたエコパーク」で小型風車の実証試験を開始したと発表した。
今回の試験で使用される小型風車は出力が10kWで、NTN独自の垂直翼を採用している。肉厚なブレードが垂直に設置され、どの方向から風を受けても回転する。ブレードの先端にはウィングレットが設置され、回転の抵抗となる渦乱流を防ぐ。風車は静かでエネルギーロスを抑え、高効率での発電を実現する。
実証試験では運転制御に関するデータを採取する。風速に対する回転数の制御条件、ブレーキ制御の最適化、長時間の連続運転による構造部材の耐久性などを検討し、製品の信頼性向上につなげていく。
「なめらかな社会」の実現を目指して
NTNは今年創業100周年を迎える、ベアリング製造を中核とした精密機器メーカーだ。「なめらかな社会」の実現を目指して、昨年はハイブリッド街路灯も販売開始した。この製品は日中太陽光と風力で発電を行い、夜間LED照明を自動点灯する、
同社はまた昨年、「NTNマイクロ水車」の実証試験も行った。この水車は用水路の壁面に簡単に設置できる。水流に干渉しないので、試験では水路長100メートルに最大10台の水車を設置した。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
NTN リリース
http://www.ntn.co.jp/japan/news/press/news201700021.html