ロシアの風力発電システムにおけるオペレータ育成に協力
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は3月13日、ロシア極東地域向け風力発電システムの実証事業の一環として、オペレータ育成に協力すると発表した。
これは、3月10日にウラジオストク市内で開催した風力発電システム普及拡大のためのワークショップの場で、NEDOとロシア最大規模の国営発電事業者であるルスギドロ社との間で合意したもの。
エネルギーセキュリティ面のリスクを抱える地域に風力発電を
ロシアのカムチャツカ地方などを含む極東地域には、電力供給を小規模なディーゼル発電機に依存し、大規模な電力系統とはつながっていない独立系統地域が5,000以上も存在。こうした地域におけるエネルギーセキュリティ面でのリスクが課題となっている。
そこで同地域では、発電コストの引き下げにつながる風力発電システムの導入が期待されている。しかし、独立電力系統の安定化や、寒冷地に対応した風力発電システム技術の確立が不可欠だ。
NEDOはこれまでにも、カムチャツカ地方において風力発電システムの実証事業を2016年10月まで実施するなどの協力を行ってきた。
今般の協力では、4月にロシアの技術者を日本に招へいし、実物の風力発電機を使用したオペレーションやメンテナンスに関する技術講習を行う予定。NEDOは、この協力を通じて、ロシア極東地域での風力発電システムの普及拡大を促進していくとしている。
(画像はNEDOホームページより)
▼外部リンク
NEDO プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100732.html