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「ハワイらしいことしたい!」ならば【ウクレレ ハウス】へ一生の相棒を探しに出かけよう♪

  • 2025年2月18日
  • CREA WEB

ひとつひとつに見とれる!

 皆さん、Aloha〜! 気がつけばもう2月。2025年もズンズンと進んでいて気持ちばかりが急いております。

 昨年、11月後半から12月後半までの1カ月、久しぶりのハワイへ出かけてまいりました。2023年同様、円が弱い、ハワイの物価も高い、などいろいろありますが、旅の楽しみは食べることと、買い物! 円が弱かろうが、旅に出てしまったんですもの、気にしていては楽しみが半減するというもの。それよりは、好きだった、欲しかったものが安くなっていたらラッキー! と思ったほうが楽しい、という目線で、あれこれ買い物してきました。

 ところで皆さん、ワイキキではどこに買い物に行かれますか? 私は以前からワイキキでなんとなくお店を見てまわるのは、なぜだかホテル「ハイアット リージェンシー ワイキキ ビーチ リゾート & スパ」(以下、ハイアット リージェンシー ワイキキ)に入っているお店というのが多かったんです。最近は、大好きだった「アーバン アウトフィッターズ」がクローズということでしょんぼりしましたが、それでも好きな感じのものがまとまっているこのエリアで、今回も時間ができるとひとりぶらついてきました。そんなときに発見したあれこれを3回にわたってお届けします。


ハイアット リージェンシー ワイキキにある老舗ウクレレ店へ


ハイアット リージェンシー ワイキキのツインタワーの中庭から見上げたハワイの空。

 ハイアット リージェンシー ワイキキの1階にお店を構える「ウクレレ ハウス」は、1998年にロイヤル ハワイアン センターにワイキキ初のウクレレショップとしてオープンした老舗。当時、ウクレレの作り手はたくさんいたけれど、実際に販売しているところはあまりなく、楽器屋さんでしか買えなかったところを、専門店としてオープンしたのがここだったというわけ。もちろん、ワイキキでウクレレを購入できるところなどあるわけもなく……といった時代の話。

 その後、ワイキキショッピングプラザ、アラモアナセンター、ハワイ島にもお店がオープン。ワイキキのお店がここハイアット リージェンシー ワイキキに移転し、しばらくした2012年、前オーナーの引退を機に、1999年からここで働いてきたアヤさんがオーナーになり、現在に至るのだそう。


入り口からワクワクする。

 私が初めてウクレレを購入したのは今から30年以上前のこと。ニミッツハイウェイの辺りにあったヤマハの楽器屋さんで、カマカというブランドのパイナップル型と呼ばれるモデルのものを購入しました。確か500ドルくらいだったと思います。20代の私にとってその金額は、今にもまして大金だったわけですが、ハワイらしいもの欲しさに思い切って買ったことを覚えています。

 それから約20年後、縁あって山内アラニ雄喜さんというスラックキーギターとウクレレの名プレイヤーである、ハワイアンミュージックにおけるレジェンドにウクレレを習うことになり、大枚をはたいたウクレレをようやく使うことになるわけです。

 そうなって初めてカマカというメーカーが生み出した音の素晴らしさと、まったくずれることのない音を知りました。通常、ウクレレに限らず弦楽器は、たいてい弾く前にチューニングという作業をして音がずれていないかを確認しますが、買ってからなんと一度もそれをすることなく、今もそのままずれずにいるのです。偶然かもしれませんが、まぁいいものを買うというのはそういうことだと教わった出来事でした。


この金色ラベルは1960年代のもの。私が持っているのは次の世代の白ラベル。

 アヤさんにそのことを話したら、いいものとはそういうものなんですよ、と。

 手塩にかけて生み出されたものはやはりいい! ここウクレレ ハウスの前を通ると、オーナーのアヤさんが、時折美しい音色を奏でていることがあります。それがサンセットタイムだったりすると、ワイキキのサンセットを拝みながらの生演奏にうっとり、となることも。

ウクレレを買うのは一生に一本でいい


ウクレレ ハウスのすぐ目の前はデューク・カハナモク像が立つワイキキビーチ。

 ハワイを訪れ、ウクレレの音色に惹かれ、自分でも弾いてみたいと思い、まずは一本と旅の記念に探しにくる方も多いとか。そういう方に私が言いたいのは、旅の記念は記念でも、飾るだけではなく使うものだからいいものを買って帰ってもらいたいということ。年々、材料の木材も値段が上がり、職人さんが少なくなってきていることもあり、自ずとウクレレの値段も上昇しているのだとか。だからこそ、今より安くなることはそうそうなさそうなので「まずは」なんて思わずに「一生に一本」と思って、これぞと思うものを買ってもらいたいなと思います。それで、いい音だなと思うと、2本目、3本目と欲しくなってしまうんですけどね(笑)。


ずらりと並ぶハワイメイドのウクレレ。

ボディにハワイアイランドが彫ってあるものや、ネックに波やホヌ(ウミガメ)が描かれたものも。カラのウクレレは109ドル(右)。

 30年以上前の私は、ただひたすらカマカというメーカーのウクレレ欲しさと、そう何度もハワイには来られないだろうと思って、思い切りましたが、その後もハワイとの縁がつながり続け、しかも30年後には一流には一流の理由があったということを思い知ることにもなりました。そのウクレレは今もなお、現役で美しい音色を奏で続けてくれております。


ウィンドウに飾られているのは、なんと日本の人気ウクレレ製作者、志茂崇弘さん作のウクレレ!

笑顔で迎えてくれるオーナーのアヤさん! ウクレレの腕も素晴らしかった〜。

 久しぶりにハワイに行き、ハワイらしい何かをと思っているのでしたら、迷わずこちらへ。一生ものを探すお手伝いを、エキスパートのアヤさんがガツンとしてくださいますので。

Ukulele House(ウクレレ ハウス)

所在地 2424 Kalakaua Ave.,#119 Honolulu, Hawaii, Hyatt Regency Waikiki Resort and Spa Diamond Head Tower 1F
電話番号 808-922-2889
営業時間 9:30〜17:30、土曜12:00〜17:00、日曜11:00〜17:00
定休日 無休
https://www.ukulelehouse.jp/
Instagram @ukulelehousehawaii
※ウクレレを試したいときは、お店のスタッフに必ずひと声かけてくださいね。

赤澤かおり(あかざわ・かおり)

料理雑誌の編集部を経て、フリーランスに。料理と旅の編集者として活動。料理本のほか、30年以上通い詰めるハワイについての執筆、単行本編纂も多数。近著に「人生にはいつも料理本があった」(筑摩書房刊)、編著に「いざ、豊島屋」(KADOKAWA刊)。
Instagram @kaoriakazawa.akalohasunny

文・写真=赤澤かおり

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