冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。
凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。
暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、大分県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。
九州横断道路「やまなみハイウェイ」の最高地点にある牧ノ戸峠は、「九州の屋根」ともいわれる「くじゅう連山」の登山口として知られる、標高1,330メートルの峠。
夏は目の覚めるような緑、そして冬には樹氷で埋め尽くされた別世界が広がる。
牧ノ戸峠(まきのととうげ)
所在地 大分県玖珠郡九重町牧ノ戸峠
https://kujufanclub.com/
「世界農業遺産の郷 田染荘『千年のきらめき』」は、豊後高田市にある田染小崎地区で、毎年冬に開催されるイルミネーションイベント。
世界農業遺産・国東半島宇佐地区の象徴的スポットである田染荘の畦道に、約1万個のLEDライトを設置。黄色と緑色の2色が30分おきにゆっくりと切り替わり、ホタルのように光り輝く。
ライトアップは日没から約3時間行われ、漆黒の闇に水田の曲線が浮かび上がり、幻想的な光景が広がる。
開催期間:2024年11月9日(土)〜2025年2月14日(金)
世界農業遺産の郷 田染荘「千年のきらめき」(せかいのうぎょういさんのさとたしぶのしょうせんねんのきらめき)
所在地 大分県豊後高田市田染小崎地区
https://www.city.bungotakada.oita.jp/soshiki/15/28746.html
「くじゅう森林公園スキー場」は、玖珠郡九重町にあるスキー場。
ゲレンデの総延長は九州最大級となる2,500メートルで最大斜度は25度。難易度別に5つのコースが用意され、レンタルショップやスクールもあるので初心者でも気軽に楽しめる。
コースの最高地点は、標高1,300メートル。雪山を爽快に滑走しながら、くじゅう連山や阿蘇山の大パノラマを満喫できる。
営業期間:2024年12月13日(金)〜2024年3月中旬・下旬ごろ
くじゅう森林公園スキー場(くじゅうしんりんこうえんスキーじょう)
所在地 大分県玖珠郡九重町大字湯坪612-1
https://www.kujyuski.co.jp/
「津久見四浦半島の河津桜」は、県内最大の河津桜の名所。四浦地区の沿道を中心に約5,000本の河津桜が立ち並び、例年2月上旬ごろには美しい花を咲かせ始める。
四浦半島の河津桜は、2004年に受けた台風被害の復興のために、住民たちによって植樹されたもの。
沿道で咲き誇る花々は艶やかで、鮮やかなピンクと海の青とのコントラストが見る人を魅了する。
見ごろの時期:2月中旬〜下旬
津久見四浦半島の河津桜(つくみようらはんとうのかわづざくら)
所在地 大分県津久見市四浦地区
https://tsukumiryoku.com/pages/43/
おおがファームは、別府湾を一望する場所に広がるハーブ園。美しい森に囲まれた園内には200種以上のハーブや1,000種以上のバラが植えられており、四季折々の花を満喫できる。
1月ごろには約5,000平方メートルの畑に約3万本の菜の花が咲き広がる。園内のカフェで、ハーブを使ったランチやお茶を楽しめるのも魅力的。
見ごろの時期:1月〜3月
おおがファーム 早咲きの菜の花(おおがファームはやざきのなのはな)
所在地 大分県速見郡日出町大神6025-1
https://www.ogafarm.com/index.html
全国屈指の温泉地・由布院にある金鱗湖は、湖水に温泉水が混ざり込んだ湖で、由布院を代表する観光スポットのひとつ。その美しい名前は、1884年に儒学者の毛利空桑が、湖の魚の鱗が夕日に輝くのを見て名付けたと伝えられている。
年間を通して水温は13〜15度と高く、秋から冬の冷え込んだ日の早朝には、湖面から湯気が立ち上り、盆地を覆う朝霧が重なって、幻想的な世界が現れる。
金鱗湖と朝霧(きんりんことあさぎり)
所在地 大分県由布市湯布院町川上1561-1
https://yufu-tic.jp/shiori/444/
別府市は、源泉数、湧出量ともに日本一を誇る温泉郷。噴気を上げる源泉が数多く集まる鉄輪温泉では、街のいたるところで立ち上る湯けむりが見られ、寒い冬は澄んだ空気や大気との温度差により、湯けむりがよりはっきりと見える。
週末やイベント時にはライトアップが行われ、「湯けむり展望台」から望む湯けむりを照らす色とりどりの光は「日本夜景遺産」に認定されている。
鉄輪温泉の湯けむりライトアップ(かんなわおんせんのゆけむりライトアップ)
所在地 大分県別府市鉄輪温泉一帯
https://beppu-tourism.com/spot/yukemuri-tenbodai/
「別府ロープウェイ」は、標高1,375メートルの「鶴見岳」の麓から山上をつなぐロープウェイ。九州最大級となる101人乗りの大型ゴンドラに乗って、約10分間の空中散歩が楽しめる。
ゴンドラの車中や山上から眺める美しい自然景観が魅力で、ゴンドラからは別府市街や周辺地域の風景を、山上からは別府湾や由布岳、くじゅう連山、さらに四国地方まで一望できる。
季節によって景色が変化し、冬に気象条件が揃えば、山上一帯に霧氷が広がる銀世界を堪能できる。
見ごろの時期:12月上旬〜3月中旬ごろ
別府ロープウェイの霧氷(べっぷロープウェイのむひょう)
所在地 大分県別府市大字南立石字寒原10-7(別府市鶴見岳山上)
https://www.beppu-ropeway.co.jp/
おおいた光のファンタジーは、大分市中心部がイルミネーションで彩られる、毎年冬に開催される恒例のイルミネーションイベント。2025年2月14日(金)まで、JR大分駅府内中央口広場をはじめとする7会場を、約50万球のライトが照らす。
大分市内各所でLEDライトや色とりどりのイルミネーションが点灯し、街中がロマンティックなムードに包まれる。
開催日時:開催中〜2025年2月14日(金)
おおいた光のファンタジー(おおいたひかりのファンタジー)
所在地 大分市内各所
https://hikarioita.net/
豊後二見ヶ浦は日豊海岸国定公園内にある海岸で、佐伯市の名勝。
高さ17メートルの男岩と高さ10メートルの女岩が、長さ65メートル、直径最大75センチメートル、約2トンの大しめ縄で結ばれた夫婦岩が有名だ。大しめ縄の長さは日本最大級で、1994年にはギネスブックにも掲載された。
初日の出の名所としても知られており、3月上旬と10月上旬には夫婦岩の間の中央から日が昇る様子を見ることができる。ライトアップ時の幻想的な景色もおすすめだ。
※今シーズンのライトアップは終了。
豊後二見ヶ浦(ぶんごふたみがうら)
所在地 大分県佐伯市上浦大字浅海井浦
https://www.visit-saiki.jp/spots/detail/09a6859a-cddb-43ad-bd34-5d35bf225b76
文=CREA編集部