冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。
凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。
暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか? 今回は、長崎県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。
中国の旧正月を祝う行事・春節祭を起源とする、長崎の冬の一大風物詩・長崎ランタンフェスティバル。日本三大中華街のひとつ・長崎新地中華街などを会場に行われる人気イベントだ。
期間中は、長崎市内の中心部に約15,000個にも及ぶ極彩色のランタン(中国提灯)や大型オブジェが飾られ、街は幻想的な雰囲気に。
中国色豊かなストリートイベントの数々も開催され、日本にいながら本場中国の春節の雰囲気を満喫できる。
開催期間:2025年1月29日(水)〜2月12日(水)(春節に合わせて2週間開催)
2025 長崎ランタンフェスティバル(2025 ながさきランタンフェスティバル)
開催地 長崎県長崎市
https://www.nagasaki-tabinet.com/event/51795
佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」で開催される、冬季限定イベント「白銀の世界」。ヨーロッパ風の街並みがホワイトカラーに輝き、「真っ白に輝く夜」を満喫できるようなさまざまな演出が用意される。
メインイベントとなる点灯式は毎夜開催され、海外アーティストの歌や演奏に合わせて一斉に点灯。真っ白なイルミネーションの光景に変わった瞬間、観客は感動に包まれる。
また、全長50メートルの「運河アイススケート」では光り輝く運河上でスケートができ、「光のオーロラガーデン」では神秘的に煌めく雪原のような光の中を散歩することができる。
開催期間:2025年1月11日(土)〜2月27日(木)
ハウステンボス 白銀の世界(ハウステンボスはくぎんのせかい)
開催地 長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
https://www.huistenbosch.co.jp/event/winter/
全国でも有数の「天然ひらめ」の漁獲量を誇る平戸市。市内の志々伎漁協に揚がるヒラメは、大きいもので座布団サイズ。なかでも1キログラム以上のヒラメは、「平戸ひらめおがみ」というブランド魚とされている。
旬の時期には「平戸ひらめまつり」が開催され、市内の飲食店や宿などで多彩なヒラメ料理を提供。脂ののりがよく、もっちりとした食感の平戸ひらめは、お刺身はもちろん丼やお茶漬けにもぴったりだ。
平戸ひらめの一番おいしい時期に、ぜひ堪能してみて。
開催期間:2025年1月25日(土)〜3月16日(日)に開催
平戸ひらめまつり(ひらどひらめまつり)
開催地 長崎県平戸市内の宿泊施設・飲食店など
https://www.nagasaki-tabinet.com/event/51283
五島列島にある五島市は、「東の大島、西の五島」と称される、椿の二大自生地の一つ。幻の銘花「玉之浦」をはじめ、多品種の椿が育てられており、古来より市民の生活には椿が深く関わっている。
例年2月中旬から下旬には、椿を満喫できる「五島椿まつり」が開催。椿の観賞スポットや絶景地などを巡る観光ツアーや、五島の名物グルメなどが味わえる「五島うまかもんフェス」、椿の盆栽展など盛りだくさんの催しが用意される。
開催時期:2025年2月22日(土)〜2025年3月2日(日)
五島椿まつり(ごとうつばきまつり)
開催地 長崎県五島市
https://goto.nagasaki-tabinet.com/event/51741
九十九島の冬の名物「九十九島かき」。208の島々からなる九十九島の周辺の海は栄養分が豊富で、この海域で育った牡蠣は小ぶりながらも、実がぷりぷりとしていて濃厚な味わい。
そんな九十九島かきを楽しめるイベントが、「かき食うカキ祭り 冬の陣」。リゾートパーク「九十九島パールシーリゾート」内の特設会場で、海を眺めながら炭火焼きの牡蠣を堪能できる。
また会場では、サバやイカの一夜干し、サザエといった長崎県の魚介類なども販売される。
開催時期:例年2月の土日祝日開催 ※2025年2月の冬の陣は、高水温によるカキの確保難により中止が決定
九十九島 かき食うカキ祭り 冬の陣(くじゅうくしま かきくうカキまつり ふゆのじん)
開催地 長崎県佐世保市鹿子前町1008(九十九島パールシーリゾート大芝生広場)
https://www.nagasaki-tabinet.com/event/51728
「雲仙灯りの花ぼうろ」は、雲仙市で開催される冬のイルミネーションイベント。長崎を代表する温泉地・雲仙温泉街一帯で開催され、街が煌びやかな光で彩られる。
花ぼうろとは霧氷のことで、雲仙市の冬の風物詩。県内で唯一霧氷が見られる雲仙市でも条件が揃わないと見られない希少な霧氷を、もっと気軽に楽しめるようにと始められたのがこのイベントだ。
花ぼうろをモチーフにした電飾がかわいらしく、散歩道のメインツリー周辺や50周年記念広場などが人気の撮影スポット。
期間中の土曜日には打ち上げ花火も行われ、雲仙地獄から打ち上がる色とりどりの花火を至近から眺められる。
開催期間:2025年2月1日(土)〜2月22日(土)
雲仙灯りの花ぼうろ(うんぜんあかりのはなぼうろ)
開催地 長崎県雲仙市小浜町雲仙
https://www.nagasaki-tabinet.com/event/50196
11〜2月頃にかけて島原半島・雲仙では、樹木が氷の結晶に覆われた状態になり、まるで白い花が咲き誇っているかのように見える、霧氷(むひょう)の光景を観賞できる。
地元では、「花ぼうろ」と呼ばれ、気温0度以下で、霧や雲が発生していることが発生条件となり、この条件がそろわないと見ることができない、貴重な自然現象だ。
寒い冬の朝に美しい霧氷を眺め、その後は雲仙温泉で体を温めながらゆっくりと過ごす。ここでは、そんな特別な朝を体験できる。
雲仙の霧氷(うんぜんのむひょう)
所在地 長崎県雲仙市小浜町雲仙
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/528
野母崎総合運動公園内にある「水仙の里」は、長崎県内で唯一、環境省の「かおり風景100選」に選ばれている場所。1月になると毎年約1,000万本の水仙が見事に咲き誇り、満開の花々と爽やかな香りを楽しみに、多くの人が訪れる。また、水仙とともに軍艦島も望める。
2021年10月には、「水仙の里」の近くに日本で3館目となる「恐竜博物館」がオープン。野母崎地区をドライブしながら、さまざまなスポット楽しんでみては?
長崎市野母崎地区の水仙(ながさきしのもざきちくのすいせん)
所在地 長崎県長崎市野母町
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/409
海に囲まれた長崎県の冬の味覚の1つが牡蠣。シーズンになると各地で牡蠣小屋が登場し、新鮮な牡蠣や海産物が楽しめる。
地域によって大きさや味が異なり、食べられる場所も牡蠣焼き専門の商店、漁協の一角のテント、イベント会場などさまざま。
寒い季節に牡蠣小屋で、炭火で焼いたあつあつの牡蠣を頬張る幸せを味わいたい。
牡蠣(かき)
所在地 長崎県内各地
https://www.nagasaki-tabinet.com/event/17
長崎県西海市にある長崎バイオパークは、さまざまな動物たちと直接触れ合うことができる動物園。
多くの動物の飼育場には檻がなく、フラミンゴやカンガルーの飼育場は出入り自由! 動物を触ったり、エサをやることもできる。
そんな動物との距離がグッと近いバイオパークの冬の名物が「カピバラの露天風呂」。人間は一緒には入れないが、露天風呂やうたせ湯をうっとりと満喫するカピバラの様子を楽しむことができる。また、冬至の時期には「ざぼん湯」が準備される。
長崎バイオパーク カピバラの露天風呂(ながさきバイオパーク カピバラのろてんぶろ)
所在地 長崎県西海市西彼町中山郷2291-1
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/431
文=CREA編集部