お米料理研究家のしらいのりこさんと、フードライターの白央篤司さんの人気連載が書籍化! のっけておいしい簡単レシピが満載の『のっけて食べる』から、お二人のこぼれ話とともに人気レシピをご紹介します。
しらい やっぱり目玉焼きって最高だよね。
白央 目玉焼きは、食欲をそそるよね。卵でいうと、「海苔玉おかか丼」は自分の中でヒット作。海苔と炒り卵と醤油、おかか…家にあるものだけで作れてすごくおいしい。料理はなるたけラクがいい派に特におすすめ。
■材料(1人分)
・卵:1個
・おかか:1.5g(小分け1パック程度)
・海苔:大判1/4枚程度
・ごはん:1膳分
・油:小さじ1
・醤油、刻み青ねぎ:少々
■作り方
(1)おかかを容器に入れて醤油少々と合わせて混ぜておく。
(2)フライパンに油をひいて中火にかけ、卵を入れて炒り卵を作る。
(3)器にごはんを盛り、ちぎった海苔、(2)、(1)の順にのっけて、青ねぎを散らす。
炒り卵だけでも、おかかだけでも寂しい。だけど3つ重なると、とてもおいしくなるんだよね。
しらい 「豚にら納豆炒めごはん」も栄養バランスがいいのっけごはんだね。
■材料(1人分)
・豚ひき肉:50g
・にら:10g
・ひきわり納豆:1パック
・酒:小さじ2
・オイスターソース、醤油:各小さじ1/2
・サラダ油:小さじ1/3程度
・ごはん:1膳分
■作り方
(1) にらは7〜8ミリ幅に切り、納豆はざっくりと混ぜておく。
(2) フライパンに油をひいて中火にかけ、豚ひき肉と酒を入れて炒める。
(3) 全体に火が通ったら、にらと納豆、醤油、オイスターソースを加えて炒める。
(4) すべてがよく混ざり合ったら、器にごはんを盛って、のっける。
白央 納豆ごはんって手軽でよくやるんだけど、野菜も摂らないとなあって思いがちで。「隙あらば野菜を摂らねば」と最近は強迫観念みたいになってる(笑)。だから納豆に野菜とタンパク質も加えたいな、と思ってできたレシピです。作り置きもできるよ、これ。
あと卵を焼いてオムレツの具にするのもおすすめ。いいつまみになります、って健康を考えてたのに結局おつまみに着地する私、ダメだねえ(笑)。
しらい そうなのよ。しょうがないのよね。「隙あらば野菜、隙あらばタンパク質」ってやっぱり中年だよね。
白央 「たらこトマトうどん」は、たらこで酸味のあるキウイを和えて日本酒のつまみにするのにハマってたとき思いついたレシピ。トマトともよく合いました。
これ、手間でなければカッペリーニに和えてもうまいんだ。
■材料(1人分)
・うどん:1玉
・たらこ:35g(正味)
・トマト:60〜70g
・レモン:1カット
・めんつゆ(3倍濃縮):大さじ1と1/3
・オリーブオイル:小さじ1
・チャービル:お好みで
■作り方
(1) たらこは身をほぐし、トマトは粗く刻む。
(2) うどんをゆがいてよく水気を切って器に盛り、(1)をのせてレモンを添え、めんつゆとオリーブオイルをかける。
そうそう、のりちゃんが推奨してる「同じ色同士の食材は相性がいい」説、「コーン卵のっけパン」でも証明されているね!
■材料(1人分)
・パン:適量
・ゆで卵:1個
・ホールコーン:適量
・マヨネーズ:適量
・塩、こしょう:少々
■作り方
(1) ゆで卵はフォークで崩す。コーンを加え、マヨネーズ、塩、こしょうで味を調える。
しらい これ、すごい好きなの、子供の頃から。卵サンドのフィリングにコーンを加えて、黄色×黄色で見た目も華やかで。
白央 「同じ色」しばりで、レシピ本も作れそう!
おいしいもののっけ隊(隊員2名)
白央篤司(はくおう あつし)
「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/
しらいのりこ
お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko
文・撮影=しらいのりこ・白央篤司
イラスト=二村大輔