お米料理研究家のしらいのりこさんと、フードライターの白央篤司さんの人気連載が書籍化! のっけておいしい簡単レシピが満載の『のっけて食べる』から、お二人のこぼれ話とともに人気レシピをご紹介します。
しらい ここでは、レシピページで語りきれなかったことを改めてあっちゃんとおしゃべりします。
白央 そうそう、のりちゃんの最初のレシピ「イクラ黄身おろしのっけ丼」にあった黄身おろし、私はやったことなかったんだけど、よく使う料理法なの?
■材料(1人分)
・黄身:1個
・大根おろし:大さじ3
・イクラの塩漬けまたは醬油漬け:好きなだけ
・薄口醤油:お好みで
・ごはん:適量
■作り方
(1) 大根をおろし、軽く水気を絞る。黄身を混ぜる。イクラを好きなだけのっける。お好みで薄口醤油をかける。
しらい あまりメジャーではないけど、和食のテクニックで。WEBで連載が始まった頃のレシピだから、ちょっとはりきってたかな。
私が衝撃だったのは「すじこ納豆のっけごはん」。こんな東西両横綱みたいな、すごい2つを合わせるなんてけしからん! と思った(笑)。
■材料(1人分)
・すじこ:適量
・納豆:1パック
・ごはん:適量
■作り方
(1)ごはんを盛り、かき混ぜておいた納豆をのっけて、すじこを好きな量のせる。
白央 そのまま海苔巻きにしても最高だよ。
しらい それ最高!
しらい あと、発想がユニークと思ったのが「とろろ&ゆかりのっけ蕎麦」かな。
■材料(1人分)
・蕎麦:1玉
・とろろ:80g程度
・わさび、ゆかり、めんつゆ:適量
■作り方
(1)蕎麦を用意して水気をしっかり切り、とろろ、わさび、ゆかりをのせる。
白央 とろろをのっけるのは普通だけど、ゆかりを加えてレシピにしちゃえって。僕、結構ゆかりを賞味期限内に使い切れなくてさ。
しらい あ、中東料理はゆかりを使うから、中東料理で使ってみたら?
白央 へえ、それいいね。知らなかった。
しらい 中東料理に「スマック」っていうスパイスがあるんだけど、それがほぼゆかりなの。肉や魚のグリルとかサラダにかけるとおいしいよ。
白央 やってみます。
しらい 「しらす、みょうが、コーンのっけピザ」もいいレシピ。あっちゃんはほんとしらす好きだよね。しらす王子もしくはシラサー(笑)。
■材料(1人分)
・しらす:大さじ3
・とうもろこし:1/2本
・みょうが:3本
・ピザ生地(直径19cmのもの):1枚
・アンチョビペースト:小さじ1
・オリーブオイル:小さじ2程度
・黒こしょう、イタリアンパセリ:少々
■作り方
(1) とうもろこしは包丁でタテに実をそぐように切り落とす。缶詰やレトルトパウチのものを使ってもOK。
(2) みょうがは縦半分に切って小口切りにする。
(3) ボウルなどに(1)、(2)、しらすを入れてよく和え、とうもろこしはしっかりほぐす。
(4) ピザ生地にアンチョビペーストをまんべんなく塗り、(3)をのせ、オリーブオイルを全体にかける。
(5) オーブントースターに入れて7〜10分ほど、生地のふちがカリッとするまで焼く。仕上げに刻んだイタリアンパセリを散らし、黒こしょうをひく。
白央 友達のお母さんが、子供がピザを食べたがるけど、宅配のピザはやっぱりカロリーが高いから、スーパーで売っているピザ生地を使ってピザを焼いていると教えてくれて、やってみたんだ。
しらい あっちゃんが加工品を自由自在に上手に使ってるところ、とても参考になると思うよ。
おいしいもののっけ隊(隊員2名)
白央篤司(はくおう あつし)
「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/
しらいのりこ
お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko
文・撮影=しらいのりこ・白央篤司
イラスト=二村大輔