のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。
きょうの当番は、白央さん。
「サンマのかば焼き缶が意外にね、合うんですよ」と教えてくれたのは、横浜に住む服屋さんのご主人。
昔、そうめんの記事を作ったとき、いろんな方にアンケートを取ったのですが、忘れられないおいしさのひとつでした。それから何度も試してますが、添えたいのがきゅうり。妙に相性がいいのです。
・サンマのかば焼き:2切れ
・きゅうり:1/2本
・そうめん、めんつゆストレートタイプ:適量
(1) そうめんをパッケージの指示通りにゆでて、冷水に取り水気を切っておく。
(2) きゅうりをサッと洗って水気を拭き、細切りにする。
(3) 器に(1)、(2)を盛ってさんまのかば焼きをのせる。
薬味としてはワサビがよく合います。こってりジャンクにいきたいならマヨネーズで。ちなみにそうめんでなく、冷やしうどんでもいいですよ。
そうそう、イワシの醤油煮缶やサバの味噌煮缶のっけも試したんですが、「まあ……ダメってことはないけど……」ぐらいの仕上がり。さんまのかば焼きのっけが格別に合うんですなあ。面白い。
おいしいもののっけ隊(隊員2名)
白央篤司(はくおう あつし)
「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/
しらいのりこ
お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko
文・撮影=白央篤司
イラスト=二村大輔