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「夢を見るエネルギーがまだたっぷり」 89歳の“洋菓子界のレジェンド”が実現 させたい“ベルサイユ宮殿のような”ミュゼ

  • 2024年6月18日
  • CREA WEB

 89歳になっても「まだ夢の途中」と語る今田美奈子さん。あふれるパワーと、若々しさを保つ秘訣はどこにあるのでしょうか。

「人生100年時代」を謳歌する今田さんに、この先の展望やビジョンを聞きました。


来年90歳を迎える今田美奈子さん


今田美奈子さん。

――今田さんは来年90歳とうかがいました。ご自分で年齢の壁を感じることはないのでしょうか。

 見た目は感じますよ(笑)。年々疲れやすくもなっています。でも、心は自分で若々しくコントロールし続けることができると思っています。

 それには、年齢に関係なく夢を持つことが大事です。たとえば私は、挫折したときは「これから次の出発がある」と思うようにしています。

 あとは、自分にはパワーがあると信じることですね。それしかできませんから。

――信じていても、現実にできないことが多いと落ち込みます。

 私ももう山登りはできませんよ(笑)。昔頻繁に行った旅行も、今は無理はできませんよ(笑)。でも、だからといって「もう誰とも交流できない」と落ち込むことはありません。

 いまはオンラインで海外の方の講演やイベントにも参加できます。世界中の人々と楽しく交流できます。

 みなさんには、ぜひご自分に自信と勇気を持ち、人生を謳歌していただきたいなと思います。

――いわゆる「女性活躍推進」という意味でしょうか。

絶対に誰かが力になってくれる

 もっと個人的な意味です。いまは昔と違い、結婚して夫に頼ればいいという時代ではありません。自分が自分の人生を選び、やり遂げたいという希望を持ち続けなければ、ほかの誰も変わってはくれません。

 もちろん大変なこともあると思いますが、自分の力だけではできないと思うことでも、希望を持って続けていれば、絶対に誰か共感してくれる人が声をかけてくれたり、力になってくれたりします。


プチ・トリアノンでアントワネットがよく手作りしていたというメレンゲ。

 私もそうでした。本物を伝えたい、お菓子を文化にしたいという一心で本を出版したら、そこから百貨店で小さな教室を開かせていただくようになって。そのご縁で新宿高島屋にサロンを開設し、コンビニスイーツの監修もさせていただきました。そうやってご縁をつないでいけば、人生は変わります。

 変わることを恐れず、勇気を持って未来を広げる方が増えていけばいいなと思います。

――今田さんは半世紀以上にわたり日本洋菓子界を牽引し、これまでにも数多くの門下生を育成されてきました。

 50年前に私が日本にヨーロッパの伝統菓子を伝え、世の中に「洋菓子」旋風をもたらしたように、これからも新しい流れを生み出せたらと思っています。

 現在は夢を見る人が少ないと聞きますが、それは夢を見るパワーがないからです。未来に希望を持ち、自信を持って自分の人生を進んでいけるようなパワーを若い人々や子どもたちが持てるような生き方を示し、力を注いでいきたいと思っています。

――まだまだ引退はできませんね。

 今年で89歳になりましたが、まだ成し遂げたいことがたくさんあります。こんなことを言うのはおこがましいようですが、私の心の中にはまだ夢を見続けるエネルギーがたっぷり残っています。ですから、まだ私の中では「夢の途中」なんです。

 来年は90代の大台に乗ります。これからも美と健康に留意し、皆様に貢献できる活動をしていきたいです。

「夢が多すぎるかしら(笑)」

――そのほかの「夢」もあるのでしょうか。

 たくさんあります。多すぎるかしら(笑)。

 伝統的なお菓子には、人をもてなす力や場を和ませる力があるというのは、私がヨーロッパで学び、みなさんに広くお伝えしてきたことです。それに加えて、私の教室には日本全国からはもとより、アジア各国からも多くの生徒さんが学びにお越しくださり、たくさんの方に学ぶ楽しさや喜びをお伝えしてきました。

 国内外の多くの人々に笑顔や幸せをお届けする場をこれからも持ち続けていきたいという夢も、変わらずにあります。


今田美奈子さん。

 そして最近考えているのは、小さくてもいいので、ミュゼ(美術館)を持ちたいという夢です。

 ベルサイユ宮殿のようなインテリアで、見るだけで心が踊り、ワクワクするような空間を生み出し、そこで未来の夢のおもてなしをご提供できたらいいなと考えています。


『今田美奈子の優雅で幸せなひととき 〜Un moment élégant et joyeux〜』

 まもなく、洋菓子研究家・食卓芸術家として50周年を迎えるのを記念して、新宿高島屋4階サロン・ド・テ・ミュゼ イマダミナコでは現代にマリー・アントワネットがいたら…と想いを馳せながら今田先生が考案した期間限定のスペシャルメニューのアフタヌーンティーをご提供するほか、フランスの古城の舞踏の間に見られる市松模様をモチーフにしたケーキをご用意いたします。

 また、4階特設会場には現代にマリー・アントワネットがいたら…と想いを馳せながらアレンジしたテーブル装飾を展示いたします。ぜひおでかけください。

 期間:6月19日(水)→25日(火)
 場所:新宿高島屋 4階 サロン・ド・テ・ミュゼ イマダミナコ、4階特設会場

文=相澤洋美
写真=榎本麻美

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