休眠から目覚めた木や草が花を咲かせ、景色を鮮やかに染め上げる春がやってきました。
四季があり、自然の移ろいを感じられる日本。各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく春色の景色をお楽しみください。
「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2023年、今回は、和歌山県観光連盟が選ぶ、春の風景をご紹介します。
歴史的に高野山と深いゆかりがあり、「高野参詣道」とともに世界遺産に登録された丹生都比売神社。春に行われる花盛祭では、参道に飾られた美しい花々が楽しめる。
「弘法大師空海が高野山を開く際、神領を授けた神を祀るこの神社では、毎年4月の第二日曜日に春の大祭・花盛祭が行われます。
ご祭神に花をお供えし、春を祝う大祭で、当日は竹筒に入れた季節の花で参道が彩られます。高野山参拝の際には、ぜひ併せてお立ち寄りください」(和歌山県観光連盟)
開催日:2023年4月9日(日)
丹生都比売神社 花盛祭(にうつひめじんじゃ はなもりさい)
所在地 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230
https://niutsuhime.or.jp/
和歌山県北部の紀の川沿い約2キロに渡って広がる桃畑は、ブランド桃「あら川の桃」の産地。
「3月末〜4月上旬には辺り一面が桃色に染まり、ほのかな甘い香りに包まれます。『ひと目十万本』と言われるほどの桃の木が一斉に花を付ける様は、まさに世俗を離れた別天地『桃源郷』です」(和歌山県観光連盟)
桃源郷(とうげんきょう)
所在地 和歌山県紀の川市桃山町段
https://aramomo.server-shared.com/togenkyo.html
日本の棚田百選にも選ばれ、有田川町のシンボルとなっているあらぎ島は、2013年には周囲の景観とともに「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観に選定された景勝地。
「聖地『高野山』に源を発する有田川の清流と唯一無二の形状が織りなす風景は、写真愛好家にも人気があります。四季ごとの風景はどれも美しいですが、田んぼに水をはるのどかな春先がおすすめ」(和歌山県観光連盟)
あらぎ島(あらぎじま)
所在地 和歌山県有田郡有田川町清水
https://www.town.aridagawa.lg.jp/top/kanko/mokuteki/keikan_meisyo/4801.html
クマノザクラは、2018年に国内でなんと100年ぶりに新種として報告された希少な桜。日本で親しまれているソメイヨシノより花弁のピンク色がやや濃い。
「古座川町で3月中旬に見られる桜はほぼクマノザクラであると言われるほど、多くのクマノザクラを観賞できます。古座川町観光協会が作成している『クマノザクラMAP』を手にレンタサイクルで巡るのがおすすめです」(和歌山県観光連盟)
古座川のクマノザクラ(こざがわのクマノザクラ)
所在地 和歌山県東牟婁郡古座川町
https://kozagawakanko.jp/663/
春の日高川町に現れるどこまでも続いているかのような紫色のトンネルの正体は、リフレッシュエリアみやまの里森林公園にある長さ日本一、1,646メートルにもなる藤棚ロード。
「GW近くの見頃の時期には、濃厚な藤の香りと艶やかな紫色が非日常の空間を織りなします。敷地内にある展望台は、藤棚ロードや県下有数の規模を誇る椿山ダムを一望できる絶景スポット。こちらもお見逃しなく!」(和歌山県観光連盟)
日本一の藤棚ロード(にほんいちのふじだなロード)
所在地 和歌山県日高郡日高川町初湯川202
http://hidakagawa-kanko.jp/miru/fujidana.html
印南町内でひときわ目を引く『かえる橋』。『考える』『人をかえる』『町をかえる』『古里へかえる』『栄える』という“かえる”にちなんだ5つの願いを込めて作られたそうです。
「春先の菜の花越しに見える橋はカラフルで可愛らしいと隠れた撮影スポットに。かえるは町のイメージキャラクターにもなっていて、駅の待合室やポストの上など町内のあちこちで出会えます」(和歌山県観光連盟)
かえる橋(かえるばし)
所在地 和歌山県日高郡印南町印南
https://www.town.wakayama-inami.lg.jp/contents_detail.php?frmId=493
【協力】わかやま観光
https://www.wakayama-kanko.or.jp/
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文=CREA編集部