サイト内
ウェブ

車でわたる沖縄の離島・古宇利島 すーっと伸びる1本道を爽快ドライブ

  • 2020年5月23日
  • CREA WEB

#196 Kourijima
古宇利島(沖縄県)


沖縄本島から車で行くことができる離島、古宇利島。©今帰仁村観光協会

 沖縄本島の北部寄り、西に突き出た本部半島の沖に浮かぶ古宇利島(こうりじま)。一周約8キロの、ほぼまん丸な形をした島です。


島の最北にあるトケイ浜。映画やCMなどのロケ地に使われることも。

 古宇利島は、車で行ける沖縄本島屈指の絶景の離島です。

 行き方は、沖縄本島からまず屋我地島へ橋で渡り、さらに古宇利大橋を渡ってアプローチします。

 この古宇利大橋が2005年に開通するまでは、定期船を利用するしかなく、その1ステップがどうも行きづらさのハードルとなっていました。

 開通後もなかなか機会がなかったのですが、ようやく昨年の2019年に初上陸!


古宇利大橋。伊良部大橋ができるまでは、県内で最長の無料で海を渡れる橋でした。©今帰仁村観光協会

 この古宇利大橋が期待感を高める、みごとな演出にもなっています。

 濃淡の青が交錯する光の海に、スーッとまっすぐのびた1本の道。

 しかも長さ1,960メートル。車で走ると、まるで何かの歌詞のように、そのまま空へと続いていくような爽快感です。

 橋の終着点近くにある「古宇利ふれあい広場」は、観光地特有の賑わいがあります。けれど、少し車を走らせただけで、島の素地の美しさが感じられます。

 アダンなどの熱帯植物も元気いっぱいです。


古宇利大橋のたもとにある、メインビーチの古宇利ビーチ。この透明度の高さ!©今帰仁村観光協会

少し内部に入っただけで、手つかずの自然が満開。

島を代表する ユニークな2つのビーチへ


サトウキビに囲まれたヴィラ、「黍」。

「黍」の屋根。琉球らしさとスタイリッシュさをミックス。

 古宇利島へ訪れた目的のひとつが、1棟貸しのヴィラ「ムカカ ヴィラ」の「黍(きび)」。

 ネットで見つけて以来、気になる存在でした。

 サトウキビ畑の真ん中に立つ「黍」は、コンクリートの無機質感と琉球スタイルが融合したようなデザイン。

 一面の緑の向こうに海を望みます。

 眺めのいいテラスには、ジャグジーと2台のビーチベッド。バスルームも海を望む造りです。

 まるで我が家で過ごす感覚で、ゆったりした島時間に身をゆだねられるヴィラです。

 古宇利島の北部に位置する「黍」は、最北の2つのユニークなビーチまで徒歩3分のところにあります。


トケイ浜は干潮時を避ければ、泳ぐこともOK。

クリエイティビティを感じさせる巨岩が、ビーチにドカン。

 周回道路からはずれた小道のドン付きにあるトケイ浜は、来る人も少なく、隠れ家感も上々。

 ビーチの入口近くにある、中央にまん丸の穴が穿たれた、まるでオブジェのような岩が印象的です。


穴が開いた岩が連続するトケイ浜。

 この不思議な形をした岩の穴は“ポットホール”と呼ばれるものだそう。

 浜辺には説明書きも立っているのですが、どうも難しい。

 要は、更新世(約258万年前から1万年前)の琉球石灰岩が侵食されて、円筒形の穴が開いた、ということのようです。

 そうした岩がこの浜一帯に連続している、と。まるで、自然が作り上げた、前衛アートのようです。

「嵐」出演のCMで話題になった“ハートロック”


ティーヌ浜のハートロック。

 もうひとつは、ティーヌ浜。ここは嵐のJALのCMで一躍有名になったビーチです。

 そのCMでも登場しているハートロックは、浅瀬に2つの岩が並んで立っています。

 そのひとつが少々歪んだハート形に見えるので、それを指しているのだと思い込んでおりました。


CMを見たことがあるかたなら、ハートロックの写真の撮り方もわかっているのでしょう。

 が、あとになって嵐が出演しているJALのCMを見て、「あの時、知っていれば……」と後悔することに……。

 2つの岩が重なるような角度から見ると、ひとつのハート形になるのだそうです。

 むむ、まったく気付かなかった。


ティーヌ浜へ下りる際は、足元に注意を。蝶がビーチまで先導してくれました。

 ちなみに、ティーヌ浜へ下りる道はかなりの急こう配。

 手すりを付けた近道でラクをするなら、有料駐車場を利用するのも一案です。

 ハート形の岩がある古宇利島。別名「恋島」。それが「くい島」となり、今の「こうり島」と変化したとされます。

 恋島と呼ばれるゆえんとなったのが、いわば「琉球版アダムとイブ」のような伝説です。

 昔々、古宇利島に男の子と女の子がいました。二人とも裸で、毎日空から降ってくる餅を食べて暮らしていました。しばらく月日が経ち、二人は食べ残した餅を蓄えることを覚えます。

 すると、二度と空から餅は降らなくなりました。


ロマンティックな伝説やハート形の岩など、古宇利島にはカップルが盛り上がるアイテムがいろいろ。

 二人は浜辺に移り住み、魚や貝をとって暮らすようになりました。

 ある日、ジュゴンの交尾を目にしたことをきっかけに、二人は男女の違いに気づき、愛に目覚めることに。

 ロマンティックな古宇利島。島を結ぶ古宇利大橋は、カップルたちの愛の架け橋かもしれませんね。

古宇利島

●アクセス 那覇空港から車で約1時間30分
●おすすめステイ先 ムカカ ヴィラ 黍(きび)
https://www.mukaka.info/

取材協力/今帰仁村観光協会
http://www.nakijinson.jp/


古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

文・撮影=古関千恵子

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) Bungeishunju ltd. All Rights Reserved.