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キッチンと冷蔵庫に“便利”を常備! 自然の流れで作る「旬の野菜のステーキ」

  • 2018年5月17日
  • CREA WEB

序章_スポンテニアスってなんだ?
〜自然の流れに身を任せ〜


我が家の棚はこんな感じ。混雑。写真に入りきらなかった一番下の段にはゴマやナッツ、ドライフルーツなどがスタンバイされています。

 はじめまして、ベルリン在住、 あっこです。

 スポンテニアスという言葉を最近よく見かけるけど、私が料理をする上でとても好きな考え方です。アルファベットで書くとspontaneous。

 辞書を引くと、「1:自発的な、自然発生的な 2:植物用語で、野生の、自生の、の意」とあります。自然の流れにお任せするということでしょうか。スポンテニアスな人というと、計画性のない、気ままな、行き当たりばったりの人というイメージです。

 話が少しそれますが、前にベルリンに住んでいて今は宇都宮でバーをやっているゲイの友達がよく「その場その場で〜」と言っていたのですが、最近ようやくその意味がわかってきました。全部を先に決めてしまわずに、流れでそのときに状況を見てまた決めましょう、という感じです。まさにスポンテニアス。ベルリンっぽいゆるい考え方でもあります。

 この連載では、日々の料理について、スポンテニアスを心がけることをオススメします。

 気軽にインプロバイズ(即興で作る)しましょう。まずは、スーパーでの買い物から。

まずは、買い物

 冷蔵庫に残っているものを思い出しながらスーパーへ。何が旬できれいか。その日一番ぴかぴかの野菜がお買い得な可能性は高いです。元気な食材をチェック。

 家にある食材とスーパーのイケてる食材を組み合わせて、どう調理したら美味しくなりそうか、食べたい献立は何かということを考え、加えたい食材も買います。家にジャガイモと卵があってアスパラが旬で美味しそうだったら、玉葱とディルも買い足して、マヨネーズやマスタードと和えて、ピクルスを刻んで……ポテトサラダ! とか。

 あさって食べるものまで買い込まないように。友達からディナーのお誘いがあるかもしれません。突然のお誘いにも気軽に乗りやすいし、予定も気分も体調も変わるかも。買い込んだのに食べられず食材を捨てるなんていう罪悪感もなくて、お財布にもナイス、冷蔵庫もスッキリ。

 ですが旬の食材が安いときは多めに買ってピクルスにしたり、干して保存食にしたりするのも楽しいです。食べきれないくらい作ったジャムやピクルスは、友達の家に行く際の手みやげにもなるのが嬉しい。自分で干した椎茸をうどんの出汁にすれば、見た目もぷくぷくできれいで、そのままジューシーな具として食べられます。

いざキッチンへ

 次は、いざキッチンへ。まずは冷蔵庫の中に、他にも使える食材がないかチェック。買い物した食材と組み合わせて使えそうなものを、見えるところに出す。

 スパイスやハーブの香りを嗅いだり、常備食材を味見しながら、全体像を想像し組み合わせる。味見しているとおもしろい組み合わせが閃きやすいもの。

 料理はタイミングも大事なので、炒めている最中に味見して、なんか物足りない! なんて時にスパイス等が棚に見つかりやすくなっていると素早く対応できます。

おわかりいただけましたか?

 これが私の考えるスポンテニアスなクッキング。今日は絶対餃子を作るぞ! という日もあるけど、基本はそのとき家にある食材と旬のものを軸にメニューを考えるので、食材を使いきることができるし、一番美味しいものを食べられて贅沢。さらにまだ名前のない、新しい料理を作り出すというクリエイティブな可能性も出てきます。わくわく!

 ということで、スポンテニアスに料理するあなたをインスパイアしてくれる超便利な常備食材と、季節の野菜を組み合わせたレシピを紹介していきます。

スポンテニアスな野菜のステーキ


ベルリンでは大根よりも定番のコルラビ(Kohlrabi)。

 それではまず、常備食材の中から「ジャム」をいろいろ使って、ベルリンでは大根よりも定番のコルラビ(Kohlrabi)という野菜をステーキにしてみます。

 このレシピもコルラビが一個80セントで、大きくて美味しそうだったとき、「照り焼きにしてみようかな? と思ったらみりんがなかった! 蜂蜜も切れてる……と冷蔵庫を開けるとそこにはロンドンの超素敵オーガニックスーパーLeila’s Shopで買ったポルトガルのビター・オレンジ・マーマレードが! いけるかも?」という感じで生まれたスポンテニアスレシピです!

 日本でも最近では手に入るようになったコルラビですが、まだそれほどポピュラーではないと思うので、見つからないときは大根で同じように作ることができます。

●「コルラビのマーマレードステーキ」のレシピ


醤油とマーマレードで味付け。常備食材の「金柑の砂糖漬け」を少し入れてみました。

■材料(2人分)
・コルラビ:2個
・ココナツオイル(またはオリーブオイル):大さじ1
・ビター・オレンジ・マーマレード:大さじ1
・醤油 (私はたまり醤油を使います):大さじ1.5〜2
・ディル、バジル、パセリ、パクチー、三つ葉などのハーブ(割となん
でも合います)

■作り方
(1) コルラビは厚めに皮をむき半分にスライスする。


面取りするとかわいくなります。

(2) フライパンにオイルを温めコルラビを両面中火でじっくり焼く。


冷蔵庫で発見したビター・オレンジ・マーマレードを投入。

(3) 竹串が刺さるくらいに火が通ったら、マーマレードと醤油を入れ、表面をしっかり焦がす。

 あっという間にできました。私は少し歯ごたえがあるくらいが好きですが、その辺はお好みで。冷めてからも味が染み込んで美味しいのでお弁当にもいけます。ディルやパクチーと合うので、もしハーブがあったらその辺もスポンテニアスしてみてください。

 マーマレードの代わりに金柑の砂糖漬けを手作りしたものを使っても香りが高くて美味しいです。


こちらは大根で作ったもの。大根の方が小ぶりで可愛くなりました。

常備食材「金柑の砂糖漬け」


金柑の砂糖漬けをフェンネルとエンダイブ(下になってて見えませんが)のサラダに入れました。

「金柑の砂糖漬け」はよく洗った瓶に、だいたい15個の金柑(半分か1/4に切ったもの)に対して50グラム(大さじ5.5くらい)のてんさい糖を入れておくだけ。すぐに水が上がってきてできあがってしまいます。

 冷蔵庫で3カ月以上持ちますから、サラダなどに入れて普段使いできます。柑橘系はチコリ、ルッコラ、エンダイブなど苦い野菜や、ディル、フェンネルなど青みやクセの強い野菜と相性ヨシ。五感をくすぐる華やかな味はパーティでのメニューなどにもぴったり。便利なのでオススメです! 私は冬の終わりには必ず作っておきます。

文・撮影・レシピ考案=あっこ

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