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パリの街を地元っ子みたいにお散歩 肩の力を抜いて楽しめるスポットは?

  • 2018年4月17日
  • CREA WEB

 世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、交替で登板します。

 第180回は、小野アムスデン道子さんがパリの街をご案内します!

ソルボンヌの学生気分を味わう


歩き疲れたら、疲労回復にはショコラ・ショー(ホット・チョコレート)の一杯を。

 グルメにミュージアムにショッピングに、ついついパリに行ったら張り切っていろいろ回ってしまうけれど、もし1日しか自由時間がないとしたら……パリらしい街並みを地元っ子のように、ちょっとお店をのぞきながら散策して過ごすのはどう?

 左岸のマルシェ(庶民の市場)やソルボンヌを訪れ、右岸で洒落たアールデコのホテルに泊まった旅は、逆に今までになくのんびりして、パリを歩いている満足感でいっぱいだった。

 物価の高いパリ。今回、朝に到着するのでマルシェを回りたいという目的があったのだが、週末を中心に開催日が決まっていて、昼過ぎには終了してしまうところが多い。あいにく自由な1日は月曜日で、マルシェが閉まっていることが多い曜日だ。


ムフタール通りからコントルスカルプ広場を望む。月曜の朝は人出が少ない。

 そこで、マルシェといっても常設の商店が並ぶところに行こうと、左岸の下町カルチェラタンにも近いムフタール通りをぶらぶらして、ソルボンヌ大学の辺りまでお散歩することにした。

 メトロ7号線プラス・モンジュの駅を上がったら、目の前のパン屋が朝から開いている。ちょっとのぞくとおいしそうなペストリーがどれも2ユーロしない。ついつい買い食い。


通りからパンテオンを望む。ネオ・クラシック様式の威風堂々たる建物だ。

 月曜の朝、まだパン屋以外は開いている店も少なく、ぶらぶらと歩けばパンテオンまですぐ。名だたるフランスの革命家や思想家に、文豪のヴィクトル・ユゴーやキュリー夫妻らが眠る場所だ。


ソルボンヌ大学に近づいてきたけど、どれが大学かと思ったら……。


この一角全体が大学だった!

 ここを通り過ぎるとすぐソルボンヌ大学が見える。じっくり見たことがなかったが、早朝に通学してきた学生は、入り口でセキュリティチェックを受けていて、キャンパス内を気軽にのぞくというわけにはいかない。


大学の前には専門書や教科書を扱う本屋がいっぱい。本用のこんな素敵なトートを見つけた。

 大学の前には本屋がいっぱい。正面の噴水近くの本屋でソルボンヌ広場の名前入りのトートバッグが4ユーロ。本を入れて持ち歩くためのものだが、5色あって、いいお土産にもなる。そうこうしているうちに通りのお店が開く時間に。

イートインで極上バゲットサンドを


カラフルでなんともかわいいアルジェリアのお菓子。

 再びムフタール通りに戻ると、お昼も近くなって賑わいをみせていた。アルジェリアのカラフルなお菓子やギリシャのピタなどエキゾチックなお店も多くて目移りするが、あまりにもおいしそうなフランスパンのサンドイッチに引かれて、イートインで食べる。


ランチに大人気のフランスパンのサンドイッチ。

 5ユーロほどでツナやトマト、オリーブなど具がたっぷり。近所の人も引っ切りなしに買いに来ているパンが抜群においしいのは言うまでもない。


時節柄、イースター用のショコラが並ぶお店。


売り場の奥ではショコラ・ショーを楽しむことができた。

 イースターでタマゴやカタツムリの形のショコラを売っているお店の奥には、ショコラ・ショーが飲めるコーナーがあって、わずか2ユーロ! とても甘いが、疲れているときにはいい。


かわいくてお土産にぴったりのショコラがいっぱい。


クマの形をしているのはマシュマロ・ショコラ。値段もお手頃。

 お土産にぴったりのかわいいショコラを売るお店など、ショコラティエはいろいろあるので要チェック。物価が高いパリでも探せば安くておいしいお店はたくさんある。


老舗の百貨店「ル・ボン・マルシェ」。食品館は独立して、本館のすぐ近くにある。

 パリで生鮮食品からスイーツ、ワイン、お惣菜など一気にいろいろ揃っているのがデパ地下ならぬデパートの食品館。左岸にいたので、そのまま世界でいちばん古い百貨店「ル・ボン・マルシェ」の食品館へ。

 メトロ10・12番のセーブル・バビロン駅からすぐ。ここは高級食材が多いが、シャルキュトリー(食肉加工品)やチーズ、スモークサーモンなどイートインのコーナーでは、みんなワインを一杯やりながらケースから注文したものをあてに楽しんでいる。カマルグなど有名な自然塩やハーブなど、ここでも実用的で粋なお土産が見つかりそう。


吊された生ハムがとてもおいしそう。みなさん昼間から一杯やって、楽しんでます。


どれもおいしそうで試してみたい。チーズやお惣菜などを買って帰って、部屋で食べるのもあり。

La Grande Epicerie de Paris
(ル・ボン・マルシェ 食品館)

所在地 38 Rue de Sèvres, 75007 Paris
https://www.lagrandeepicerie.com/

教会でぜひ買いたいおみやげは?


「奇跡のメダイユ教会」の入り口は、ちょっと分かりにくい。

 すぐ近くの「奇跡のメダイユ教会」は、通りからちょっと奥まったところに入り口のある小さな教会だが、とても敬虔な雰囲気に包まれている。この教会の修道女が、マリア様のお告げで作ったメダイユ(メダル)をコレラが猛威をふるうパリで配ったところ、流行が収まったことから、この名がついた。


教会の中に入ってみると、敬虔な雰囲気が漂っている。


銘板にあるようなメダイユが売られている。

 この教会の売店では、サイズが異なるメダイユを売っていて、いくつも袋詰めになっているものの中には1個あたりが1ユーロしないものも。

Chapelle Notre-Dame de la Médaille Miraculeuse
(奇跡のメダイユ教会)

所在地 140 Rue du Bac, 75340 Paris
http://www.chapellenotredamedelamedaillemiraculeuse.com/


外観は美しく化粧直しした「オテル・バショモン・パリ」。

 地下鉄案内図だけ持って、こんな風にパリをブラブラするのはとても楽しい。泊まりは右岸側の2区で、18世紀のポスト・オスマン様式の建物にアールデコをトリビュートしたモダン・スタイリッシュなブティックホテル「オテル・バショモン」へ。

 周りにはカフェやブティックが並ぶバショモン通りにある。かつてアールデコの老舗ホテルだったのが、70年代の不景気で一度は病院に。それが2016年に元のホテルの雰囲気を残しながらモダンに甦ってオープンしたというわけ。


入り口から奥のレセプションへといたる廊下。


客室フロアの廊下もまた素敵でワクワクする。

 装飾に使われたアールデコのモチーフ、アンティークな家具が、モダンなインテリアの中に自然に溶け込んでいる。


左:濃厚なビスクを目の前で注ぐ。スパイシーな味付けが食欲をそそる。
右:味つけはシンプルにハーブとオリーブオイルだが、温・冷は趣が全く異なる味。凝った料理を出すレストランとバーはエクスペリメンタル・グループが運営。

 アトリウム天井を持つホテルのダイニングは、宿泊ゲスト以外も利用が可能なビストロ。

 揚げたコリアンダーやチャイブなど、食材の味を邪魔せず、しかしひねりのあるハーブ使い、そして、熱々のオマール海老のビスクを食感のよい細い海藻やクルトンが入ったカップに注いだり、温・冷2通りに仕立てた殻付きのホタテ貝を一皿で出したりするなど、プレゼンテーションも素晴らしい。平日も満席の人気店だ。

 廊下を挟んであるバーは、照明を落として大人の雰囲気。


客室はコンパクトにしてスタイリッシュ。


自分のアパルトマンに帰って来たような感じがする。

 中庭に面した窓のある客室は、バスルームに陶製のシンク、面取り加工の鏡、ベッドの横にはアンティークの机と、どことなくパリのアパルトマンのような感じが、今回のようなパリ暮らしを楽しむかのような旅にふさわしい。

Hôtel Bachaumont Paris(オテル・バショモン・パリ)
所在地 18 Rue Bachaumont, 75002 Paris
https://www.hotelbachaumont.com/en/

文・撮影=小野アムスデン道子

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