
一煎一煎、丁寧に淹れたお茶と抹茶スイーツを堪能できる「日比谷 林屋新兵衛」。京都のお茶問屋「京はやしや」がプロデュースするカフェで、老舗ならではの味わいを心ゆくまで楽しめます。代々受け継がれてきた茶舗の奥深さを、スタイリッシュな日比谷ミッドタウンで感じてみませんか?
店頭に広々としたカウンターをしつらえた「日比谷 林屋新兵衛」。京都宇治の老舗茶舗「京はやしや」によるカフェで、しっとりとした老舗らしい風情が漂います。
「京はやしや」は、江戸時代中頃の1753年に初代の林屋新兵衛が加賀・金沢に茶店を開いたのが始まりです。明治時代になると3代目が京都宇治に茶園を開き、以来、日本有数のお茶の産地から茶文化を発信し続けています。
奥行きのあるお店は、お店の奥にもカウンターがあり、さらにテーブル席へと続きます。組子細工を施した仕切りなど和の趣を大切にした空間です。
お茶は煎茶、玉露、ほうじ茶など約20種類をラインナップし、長年の経験を持つ茶師がブレンドする逸品ぞろい。昔ながらの手もみ製法と確かな嗅覚・味覚により、その年最高のお茶が生まれます。
看板商品の「爽奏緑茶(そうそうりょくちゃ)」は煎茶の原点に戻って、香りと味わいを追求した渾身の一品。宇治の茶農家が苗木を植えてから茶葉を摘み取ることができるようになるまで、約5年の歳月がかかるのだそう。手塩にかけて育てた茶葉を農家ごとの個性とともに楽しめるのも魅力です。
約80度のお湯で淹れた「爽奏緑茶」は、透き通るような金色が特徴です。まろやかな旨味から始まり、優しい甘みが徐々に口中に広がっていく品のいい味わいです。
日本初の抹茶パフェを生んだ「喫茶京はやしや」の流れを汲み、「林屋パフェ~抹茶~」をはじめ、ほうじ茶や濃茶のパフェを提供します。四角のガラス器に盛られた「古都の庭園パフェ」は、その名の通り日本庭園を思わせる趣に。抹茶の生地とゼリー、アイスクリームにマスカルポーネクリームが調和し、すだちシャーベットが爽やかなアクセントを添えます。
石臼挽きの宇治抹茶を贅沢に使用した手仕込みスイーツは、葛ねりやチーズケーキ、生チョコレートケーキ、百年餅(ももとせもち)など7種類。「2つ選べるお好きなセット」では、この中から2種類を選んでお好みのお茶と一緒にいただけます。
笹の葉に盛られた「抹茶葛ねり」は、お茶席で使用される抹茶「松の齢」を贅沢に使用して、本葛や三温糖と一緒に繊細な火加減でじっくりと練り込みます。葛のねっとりとした弾力は口に運ぶととろける舌ざわりに変わり、抹茶の旨味と甘み、苦みをバランスよく引き出しています。「抹茶わらび餅」も、抹茶きな粉と黒蜜で香り高く味わえますよ。
春の訪れと共に登場する「和モンブラン桜」は、桜の香りを閉じ込めた自家製クリームが特徴です。滑らかな口当たりと共に、春の息吹を感じられますよ。モンブランクリームは抹茶や栗など季節によって替わり、注文を受けてからしぼります。移ろう季節の味わいもぜひ楽しんでくださいね。