日本三名園のひとつ、兼六園の風情漂う景色の中に佇む「兼六亭」。2022年にリニューアルを迎え、朝食からカフェタイム、夕食まで、訪れる時間に合わせたお料理が楽しめる料理屋兼カフェとして生まれ変わりました。歴史ある園内の静寂と美景に包まれながら、心ゆくまで加賀の味わいと贅沢なひとときを堪能できる、特別な場所です。
日本三名園のひとつとして知られる「兼六園」は、江戸時代に加賀藩によって造られ、池泉回遊式庭園として四季折々の美しい景観を楽しめる場所です。広大な敷地には、庭園の象徴である徽軫灯籠(ことじとうろう)や、季節の花々が彩る小道、日本最古の噴水など、情緒溢れるスポットが点在しています。
そんな兼六園の中で、現在営業が許されている店舗は12軒。その中でも「兼六亭」は、日本最古の噴水を間近に望む特別な場所に佇んでいます。ここは、かつて加賀藩主が大切なお客さまをもてなした建物の跡地だそう。時を超えて残るおもてなしの精神に触れ、優雅な気分に浸りながらのんびりとしたひとときを過ごせる場所です。
店内は木の温もりと落ち着きを感じるシンプルで上品な和の空間。大きな窓からは、日本最古の噴水を含む兼六園の美しい景色が広がり、四季折々の自然を眺めながら、ゆったりとした時間を楽しめます。
料理は無添加無着色にこだわり、体にも心にもやさしい安心・安全な食材を使用。兼六園の風景を楽しみながら、ほっと一息つける贅沢な時間が流れます。
朝食は前日までの予約制。おすすめの「香り立つ加賀棒茶のおかゆ膳」には、スムージーや自家製の豆腐、加賀棒茶で炊き上げたおかゆに、おかずの盛り合わせやおひたしがセットになっており、素朴ながら贅沢な朝を迎えられる内容です。
能登の粗塩で味わうできたての豆腐は優しい旨味が広がり、棒茶の佃煮やウナギ山椒などのおかずが並ぶお膳は心をほっと和ませてくれます。
食後には、金沢の老舗・野田屋茶店で石臼挽きされた抹茶と、手作りの加賀棒茶の羊羹を添え、優雅で贅沢な朝の時間をゆっくりと堪能できます。
「兼六園セット」も人気のひと品です。抹茶や加賀棒茶とともに、九谷焼の豆皿で提供される「ショコラトリー雨の詩」のチョコレートや「御菓子司水本」の上生菓子が並び、目にも楽しいセットとなっています。
季節の彩りを感じさせる上生菓子は複数種類が用意されているため、友人と一緒に味わいながら、異なる菓子の美しさを楽しむのもおすすめ。兼六園散策の合間に、ほっとひと息つける贅沢なセットです。
加賀野菜の金時草や檸檬、大葉など、13種類のスパイスをブレンドしたオリジナルの「兼六コーラ」もおすすめ。バタフライピーが加えられ、爽やかな酸味とスパイスの風味が絶妙です。
20センチほどのグラスにたっぷりと注がれ、横には徽軫灯籠(ことじとうろう)をかたどったグルテンフリーの「兼六クッキー」が添えられています。兼六園の趣を感じながら、五感で味わう特別な一杯です。
兼六園の静寂と美景に包まれながら、「兼六亭」で過ごすひとときは、日常を忘れさせてくれる特別な時間です。歴史と自然が調和したこの場所で、ゆっくりと心がほどけていく感覚を味わいながら、心豊かになるような贅沢な時間を過ごしてみてください。