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時が止まったかのような古民家の一室♪北鎌倉「珈琲 綴」が誘う静寂な時間

  • 2024年11月25日
  • ことりっぷ


北鎌倉の閑静な住宅街にひっそりとたたずむ「珈琲 綴」は、ぬくもりと静寂につつまれるカフェ。築80年になる風情のある古民家で、スペシャルティコーヒーを片手に一人の時間を心ゆくまで楽しむことができます。時を忘れて自分だけの物語を紡ぐ特別な空間を訪れてはいかがでしょうか。
築80年の古民家の一室をカフェにした「珈琲 綴」。北鎌倉の住宅街に張り巡る小径を進みさらに階段になっている坂道を上った先にひっそりとたたずみます。風情ある木戸門をくぐると古びた井戸があり、古き良き昭和の時代へとタイムトリップしていくかのようです。
このカフェでは一人で静かに過ごします。本棚から気になる本を選んで読書するほか、心の中にたまったモヤモヤとした感情をノートなどに書き出す作業にも最適。何もしないでただ窓の外をぼーっと眺めるだけの贅沢な過ごし方もおすすめです。
廊下に沿って進んだ先の障子の部屋がカフェになっています。畳をフローロングにした程度でリノベーションはほとんどしていない和室は、ほんのり灯りがともります。
今ではほとんど見かけることのないネジ巻き式の柱時計が時を刻み、繊細なピアノの音色が空間に溶けこみます。これはアンビエント・ミュージックと呼ばれる環境音楽で、店主が広島の尾道にある本屋さんで偶然聞いて気に入ったものなのだとか。まるで空間そのものが奏でているかのような自然な調べです。
スペシャルティコーヒーは、手廻し式のレトロなロースターで自家焙煎したコーヒー豆で淹れます。その日の温度や湿度によって火加減を調整しながら、手でクルクルと回して25分ほど焙煎するのだそう。
コロンビアやペルーなどが産地のコーヒー豆は数種類あり、酸味控えめの深煎りがメインです。詳細は障子の横に立てかけてあるトタン板に記され、香ばしさの残る風味を “ビスケット”、深い味わいを“老紳士”といった店主の感じるフィーリングをぜひ参考に。
コーヒーは銅製のポットで沸かした柔らかいお湯を使い、ネルドリップ式で淹れていきます。はじめはほんの1滴ずつ、挽きたてのコーヒー豆を少しずつ湿らすかのようにぽたぽたとお湯を落とし、全体にしみわたってきたら徐々に注ぐ量を多くしていきます。
ネル生地を張る枠の金具は店主が自分の手の大きさにあわせて作ったもので、しっくりと馴染むサイズ。そこにお湯を注いで3分間集中して抽出します。柔らかくまろやかな味わいは冷めても損なわれることはなく、心を解きほぐすような安らぎを届けてくれますよ。
お菓子も店主による手作りです。取材時はラム酒がほんのりと香る「ガトーショコラ」とレアのようにしっとりとした「ニューヨークチーズケーキ」が用意されていました。
どちらもまったりとした濃厚な味わいで、添えられた自家製ジャムで味の変化も楽しめます。静かに過ごすカフェで、一人の時間を満喫してくださいね。

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