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多くの著名人を魅了してきた憧れの「奈良ホテル」で、優雅なティータイムや奈良名物の茶がゆを

  • 2024年11月13日
  • ことりっぷ


100年以上の歴史を紡ぐ「奈良ホテル」は、オードリー・ヘップバーンや、ヘレンケラー女史、アインシュタイン博士など多くの著名人をもてなしてきた関西屈指の名門ホテル。奈良伝統の茶がゆを朝食にいただいたり、ホテルメイドのケーキとともにティータイムを楽しんだり。ホテルステイはもちろんのこと、奈良観光の合間のカフェやランチ処としても重宝します。憧れのクラシカルな空間で、とっておきのひとときを過ごしませんか。
奈良ホテルへは、近鉄奈良駅、JR奈良駅のいずれからも無料の送迎バスが利用できますが、近鉄奈良駅からなら徒歩で20分ほど。春日大社の神さまのお使いとして大切にされている鹿たちが気ままに過ごす姿になごみながら、奈良公園を南へ。荒池を過ぎて小高い丘を上っていくと、風格漂う建物が現れます。
奈良ホテルは、1909(明治42)年築。設計を手がけたのは、日本銀行本店、東京駅、日本銀行京都支店(現・京都文化博物館別館)、大阪市中央公会堂など数々の名建築を生み出し、「日本近代建築の父」と称される辰野金吾です。戦前戦後の時代の流れとともに体制を変えながらも、建物と美しい空間は大切に守り継がれてきました。
赤い絨毯が敷かれた大階段から目線を上に移すと、春日大社の釣灯籠をイメージしたという和風のシャンデリアが煌めいています。オードリー・ヘップバーンは、館内をめぐって「ワンダフル!」「ビューティフル!」と喜び、シャンデリアの前では家族で記念撮影をしたといい、そのときの写真がロビーに飾られています。
ほかにも、日本とドイツの和洋折衷様式で建てられた鳥居を冠するマントルピース(暖炉)、上村松園などによる日本画、奈良の伝統工芸・赤膚焼(あかはだやき)の擬宝珠、ドイツ・スタインウェイ社による100年前のグランドピアノなど、館内にはたくさんの見どころがあります。
創業以来、国内外のセレブをもてなしてきた「三笠」は、伝統のフランス料理を提供するメインダイニングルーム。朝は、1200年以上奈良で食されてきたという伝統の茶がゆがいただけます。
「茶がゆ定食」は、前日17時までに予約を。茶がゆのほか、季節の小料理、炊き合わせ、焼き魚、卵料理、本日の蒸し物(この日はさつま芋まんじゅう)、味噌汁、香の物が付き、朝の目覚めにやさしい献立です。
一般的な茶がゆはほうじ茶で炊きますが、緑茶を使用するのが奈良ホテルの伝統。大きめの茶葉を使うことにより、お茶のさわやかな風味が奈良産ヒノヒカリのお米一粒一粒に染み込んでいます。
ティーラウンジには、7種ほどがそろうホテルメイドのケーキ、伝統のアップルパイ、サンドウィッチほか、期間限定メニューも。2種をブレンドしたコク深いオリジナルコーヒーや、ドイツの老舗ロンネフェルト社の紅茶などドリンクも充実しています。
ティーラウンジへの入り口上部を飾るエッチングガラスも館内の見どころのひとつ。白い部分は水、楕円形は魚をイメージしたデザインになっています。奈良ホテルが木造の建物であることから、水にゆかりのあるものを描くことで火災除けの願いを込めているのだそうです。
この日選んだのは、「かりがね茶のケーキ」。奈良・月ヶ瀬産かりがね茶を織り交ぜたスポンジ生地に、パッションフルーツを効かせた生クリームをのせ、チョコレートでコーティングした定番人気のケーキです。
17~20時は宿泊者専用スペースとなる1階「桜の間」。そのほかの時間帯は、レストランの予約時間までの待合や食後のひと休憩などに利用できます。風合いのいい本棚は、奈良の吉野杉製のオーダーメイド。奈良観光、奈良みやげ、ホテルの歴史にまつわる本などが並んでいます。
室内に置かれたアップライトピアノは、100年あまり前、2泊滞在していたアインシュタイン博士が弾いたというエピソードが伝わります。
大階段を上がった2階にある、奈良ホテルのシンボルルーム「デラックス クラシック」は、正倉院文様の宝相華をデザインした絨毯、格天井に掛かる優美な御簾が印象的な、特別なお部屋です。
憧れのクラシカルホテルで、優雅な朝食やティータイムを楽しんだり、美しい調度品や美術品を眺めたり。五感を満たすひとときをゆったりと過ごし、奈良旅の思い出を彩ってはいかがでしょうか。

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