鎌倉の路地沿いにたたずむ「しらたまや」は、まるで隠れ家のような甘味処。もっちりとしながらも口の中でとろけるような食感の白玉を主役としたあんみつや和スイーツを、抹茶や日本茶と一緒にいただけます。散策途中に立ち寄って、和の風情を感じながらほっと一息ついてはいかがでしょうか。
観光客でにぎわう小町通りから、一本奥に入った路地沿いに暖簾をかかげる「しらたまや」。小さな鉢植えを飾り和の情緒を感じる甘味処はこぢんまりとしながらも落ち着きがあり、散策途中に立ちよって一休みするのに最適です。
このお店は店主が世界一周旅行をした時に伝統のある日本文化の良さを改めて見直し、それを支える職人の技を伝えたいという思いからはじめたのだそう。甘味は葉山のミシュラン2ツ星レストラン「琢亭」監修の本格的な味わい。昔から親しまれてきた素材を厳選し、バランスよく組み合わせています。
甘味の主役となる白玉は、もち米の豊かな風味のあるきめ細かい白玉粉を天然水でねりあわせています。ゆでたてはふわふわでとして口当たりはなめらか。口の中でとろけるような食感を黒蜜やあんこといった天然の甘みで楽しみます。
サクホロのきな粉クッキーをトッピングした「白玉あんみつ」は、白玉とともに抹茶ババロアや寒天、フルーツをグラスに詰めた看板商品です。抹茶や日本茶との相性も抜群、とろりとした黒蜜をたっぷりかけて召しあがれ。
一つひとつの具材は時間と手間を惜しまずに端正に手作りしています。北海道産の大納言を4時間かけて甘さ控えめに煮詰めたあんこ、伊豆の最高級天草を中心に磯の香りがするよう数種類をブレンドしていて風味よく仕上げた寒天など、古くから親しまれてきた食材の自然な美味しさを引き出しています。黒蜜は沖縄産の黒糖を1時間煮詰めてコクがあって濃厚。お好みで追い黒蜜(+100円)も。
コンポートにした旬のフルーツを白玉といただく「白玉フルーツポンチ」。炭酸で割ったコンポートのシロップがほんのり甘く、白玉にもよくあいます。路地裏の風情を楽しみながら味わって。
定番のメニューに加えて、季節ごとの特別なメニューも登場します。木々が色づきはじめる秋は「栗しらたま」です。メレンゲとバニラアイスクリーム、生クリームを洋栗のペーストで包んでカシスソースがアクセントに。もちろん白玉もグラスの一番下にしのんでいますよ。
冬の寒い時期には白玉入りのお汁粉も登場するので、季節の味わいを楽しんでくださいね。