
大正時代に創業し100周年を迎えたフランス菓子店「コロンバン」が手がける「コロンバン 原宿サロン」。受け継がれてきた伝統のスイーツはもちろんのこと、スフレパンケーキなど新しい感覚のデザートやアフタヌーンティーも楽しめます。パリのサロン・ド・テを彷彿とさせるおしゃれなカフェで素敵なひとときを過ごしてはいかがでしょうか。
原宿のメイン通りから一本入った静かなエリアにたたずむ「コロンバン 原宿サロン」。もともとこの付近で半世紀以上にわたって営んでいたサロンを、今度はエレガントなサロン・ド・テとして再開したお店です。
大正13年に創業した「コロンバン」は、創業者の門倉國輝氏が渡仏してパリの一流洋菓子店「コロンバン」で修業をし、暖簾分けを許された老舗の洋菓子店です。創業当時から宮内庁御用達の洋菓子店として注目され、その歴史を受け継いだケーキや焼き菓子が店頭のショップに並びます。
イタリア製のシャンデリアが華やかな店内は、昭和初期に銀座にオープンした「銀座コロンバン本店」を彷彿とさせます。白色の壁と深紅の絨毯のコントラストが美しく、たっぷりとドレープをとったカーテンや優美な曲線を描くネコ脚のイスが訪れる人を優雅な気分にさせてくれます。壁にかかる1960年代のパリ・コロンバンの写真は、これまでの歴史を静かに語りかけてくるかのようです。
店頭にはテラス席が広がります。幹線道路から一本入った路地沿いは静かで、原宿の中心エリアにいるとは思えないほどおだやか。
バニラアイスクリームにマロンペーストをクルクルと絞った「アイスモンブラン」は、コロンバンが発祥のスイーツです。シンプルな生クリームの上に栗の甘露煮をトッピングし、お店の看板商品としてそのレシピは50年以上に渡って受け継がれてきました。シンプルな老舗洋菓子店の美味しさをぜひ味わって。
赤いサクランボをちょこんと乗せた「クリームソーダ」と「プリン」。喫茶店の定番メニューも、このサロン・ド・テでは洗練された雰囲気を感じます。昔懐かしい味わいのプリンは、平飼いの卵を使用してじっくり焼き上げた少しかための食感。クラシカルなガラスの器も素敵です。
クリームソーダは定番のメロンにいちごとブルーハワイが加わりました。透明感のあるさわやかな3色です。
半世紀上受け継がれてきた伝統の味を一皿に盛り付けた「グラタンとクロックムッシュのプレート」に加え、「アフタヌーンティー」やふわっとした食感の「スフレパンケーキ」など新しい感覚のスイーツもメニューにラインナップ。なかでも「リラックスメニュー」は、季節のスープや彩りサラダ、たまごサンドイッチを盛り合わせたバランスのいいセットです。海老名市にある自社農園で収穫した野菜を使っており、魔法のフルーツとしてクレオパトラや楊貴妃が好んで食べていたといわれるザクロのグラニテつきです。
ドリンクはコーヒー、紅茶、ハーブティーから選びます。落ち着いたサロン・ド・テでゆったりとティーポットから紅茶を注ぐ時間は、いつも頑張っている自分にご褒美をいただいているかのような特別なひとときになりますよ。
このサロン・ド・テのすぐ近くにあるコロンバンビルの屋上では養蜂をしていて、そこで集めた貴重なはちみつを「スフレパンケーキ」やテイクアウトの「原宿はちみつプリン」で味わえます。明治神宮や代々木公園、赤坂御所に咲く花々からミツバチが集めるはちみつで、一匹のミツバチが集められる量はわずかでティースプーン1杯足らずなのだとか。
平飼い卵を贅沢に使う「原宿バウム 欅」は、そうした自社養蜂のはちみつがたっぷり入った自然な甘みが評判のバウムクーヘン。ネーミングは表参道のケヤキ並木に由来し、焼き印は原宿のお土産としてもおすすめです。サロン・ド・テでくつろいだ後は、店頭のショップで大切な方へのギフトを選んでくださいね。