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入館料無料♪ 横浜山手最大のレトロな洋館「ベーリック・ホール」で異国トリップ

  • 2024年9月15日
  • ことりっぷ


かつて外国人居留地だった横浜の元町・山手エリアには、ノスタルジックな7つの洋館が点在。その中で、最大規模となるのが「ベーリック・ホール」です。スパニッシュスタイルを基調とした建物は、異国情緒たっぷり。一歩足を踏み入れると、まるで外国を旅している気分を味わえます。しかも嬉しいことに、入館料無料&観光目的なら写真撮影OK。カメラを持って、のんびりおさんぽしたくなります。
みなとみらい線「元町・中華街駅」から約8分。山手に続くゆるやかな坂をのぼっていくと、木々に囲まれた大きな邸宅にたどり着きます。
「ベーリック・ホール」は現存する戦前の山手外国人住宅の中で、最大規模となる西洋館。日本を愛した建築家J・H・モーガンの手により、1930年に設計され、貿易商として活躍したB.R.ベリック氏の邸宅として建てられました。
玄関ホールを進んだ右手は、この建物で最も広い、48畳の「居間」になっています。天井高はなんと約4m。開放感あふれる空間に身をおくと、まるで海外のお家に招かれたような気持ちになります。
ベリック氏は、貿易会社を経営した後、カナダへ移住。「ベーリック・ホール」は、2000年まで「セント・ジョセフ・インターナショナルスクール」の寄宿舎として利用され、改修・復原工事を経て、2002年に一般公開されました。
ここは観光客のみならず、地元の人にも愛される、憩いの場。BGM演奏やコンサートが行われたり、公開ウエディングの会場として利用されています。
そして「居間」の北側には、アーチ窓から明るい光が差し込む「パームルーム」があります。ここは、白と黒のタイルがアクセントになった、クールでおしゃれなスペース。
外を眺めれば、庭木や空の青さを感じられて心地良い♪ 日頃の疲れから解放されるようで、心がほっと安らぎます。
玄関ホールの左手には、和洋折衷の要素が溶け込んだ「食堂」が。モダンな空間に和の格式高い「化粧梁の組天井」が溶け込み、重厚感あふれる雰囲気が漂います。
赤い絨毯が敷かれた階段は、とっておきの撮影スポット。 ワンピースを着て写真を撮れば、お城で暮らす、お姫様になったような1枚になるはず。
階段で写真をたくさん撮ったら、2Fのフロアへ。パブリックな用途が多い1Fに比べ、2Fは寝室やバスルームなどで構成されたプライベート空間になっています。
2Fで特に人気なのは、子ども用の部屋として設計された「令息寝室」。一歩足を踏み入れただけで、誰もが「かわいい!」と声を上げてしまうキュートなお部屋です。
2Fには3つの浴室があり、それぞれ個性豊か。バスルームごとに趣の異なるタイル装飾が施され、見応えたっぷりです。建築好き&レトロなものが好きな人にはたまらない、クラシカルな魅力が凝縮されています。
こちらは、「客用寝室」の浴室。四葉型の小窓とブルーのタイルの組み合わせが、ハイカラな横浜の雰囲気にマッチしています。
「主人寝室」と呼ばれる部屋は、寝室と言いながらも、ベッドは置かれていません。この部屋は、貿易商としてだけでなく、フィンランド名誉領事としても活躍した、ベリック氏の書斎をイメージしてしつらえています。
飾り棚には、貿易会社や学校だったころの貴重なアイテムが展示されています。時間のある人は、こちらもぜひのぞいてみて。
そして、サンポーチと一体化した「婦人寝室」は、2Fで最も大きなお部屋。寝室には、大きなウォークインクローゼットやシューズクローゼットまであり、女性なら誰もが「うらやましい!」と思える、使い勝手の良さそうな空間になっています。
6月は花と器のハーモニー、10月はハロウィン、12月は世界のクリスマス……。といった感じで、「ベーリック・ホール」では、毎年、季節に合わせた館内装飾やテーブルコーディネートを楽しめます。
「今年は、どんなコーディネートになるのかな?」と想像するだけでワクワク。1度ならず、2度3度と足を運んで、雰囲気の異なる「ベーリック・ホール」を楽しんでみてくださいね。

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