生い茂る木立に囲まれた都心のオアシスのような和カフェ「TERA CAFE SHIEN -ZOJOJI-(テラ カフェ シエン ゾウジョウジ)」。増上寺の境内にたたずみ、お店の前からは東京タワーも見ることができます。和栗モンブランの美味しさをたっぷりと味わう和カフェで、一息ついてはいかがでしょうか。
600年の歴史があり徳川将軍家とのゆかりも深い増上寺の境内に暖簾をかかげる「TERA CAFE SHIEN -ZOJOJI-」。増上寺の中門にあたる荘厳な三解脱門をくぐり、その先に見えてくる鐘楼堂の奥にたたずみます。
端正な日本家屋の正面には、暖簾の上に「芝縁」の看板が掲げられています。これは増上寺第86世 御法主 藤堂恭俊台下による書で、このカフェの前に営業していたお店の屋号を記したのだそう。その由緒ある屋号を店名の一部として引き継いだのだとか。
落ち着いた雰囲気の店内からは、境内の様子もうかがえます。カウンター席からは重さが15トンともいわれる東日本で最も大きな梵鐘の鐘楼堂が見え、まるで額絵を見ているかのようです。
建物の横には高い木々に囲まれたテラス席を併設していて、緑の中でのんびりと過ごせます。テラスの奥には頭巾をかぶった「千躰子育地蔵尊」が並ぶ様子も見え、お寺の境内らしい雰囲気が漂います。
和栗の渋皮煮をちょこんと乗せた「熊本県産和栗の生絞りモンブラン」はこのカフェの看板商品です。熊本県産の和栗と砂糖だけで作るマロンペーストは、栗の風味が豊かで濃厚な味わい。オーダーごとに惜しみなくたっぷりとしぼって大きなモンブランに仕上げていきます。
内側のベースはふわふわの自家製スポンジとシンプルな生クリームで、ここにも和栗が入っているほかクルミのキャラメリゼがアクセント。森林浴でもしているかのようなテラスでのんびり味わって。
生絞りモンブランは季節の味わいを楽しむ種類も登場します。取材で訪れた時は、京都宇治産の抹茶を使用した「抹茶の生絞りモンブラン」でした。内側はスポンジとパンナコッタ、クランブル、バニラアイスクリーム、オレンジで、ひんやりとした口当たりです。
パンナコッタやクランブル、スポンジにはカフェオリジナルの「SHIEN茶」を使用していて風味豊か。抹茶と煎茶の両方の美味しさを味わえますよ。
とびきりおいしい日本茶がスイーツと一緒にいただけるのもこのカフェの魅力です。日本茶は佐賀県の嬉野地域で農薬や化学肥料を使わず自然に近い栽培方法でお茶を育てる太田市郎治製茶園の嬉野茶。透き通るような色合いをしたお茶ですっきりとしながらもほんのりとした甘みも感じます。急須から淹れる温かいお茶のほか、じっくりと8時間かけて水出しする冷たいお茶もおすすめです。ぜひパティシエ自慢のスイーツと一緒に召し上がってくださいね。
