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北欧の空気をまとう軽井沢の複合施設「still」内に自然素材に包まれたホテルがオープン♪「haluta hotelli still」

  • 2024年8月21日
  • ことりっぷ


軽井沢町追分の国有林のそばに開業した「still」は、北欧のヴィンテージ家具やベーカリーで知られる「haluta」が運営する北欧の香り漂う複合施設です。
2023年秋には3室のみのリラックスできるホテル「haluta hotelli still」がオープン。併設のベーカリーのパンが味わえる北欧スタイルの朝食も評判です。シンプルで上質な北欧文化を体感できるホテルに宿泊してみませんか。
2022年、長野県軽井沢町追分の国道18号沿いの広大な敷地に、真っ白な2階建ての複合施設「still」がオープンしました。館内には「haluta」が運営するホテルやベーカリー「haluta bageri 追分」、家具のショールームのほか、テナントとして農園レストランやショップ、フィンランド式サウナ、アート、オフィスなどがあります。
もともとこの地にあったのはドライブインで、20年ほど放置されていたといいます。 その建物をリノベーションしたのが、北欧のヴィンテージ家具のリペア販売やパンの製造、カフェなどを通じて、デンマークの文化を日本に伝えてきた「haluta」です。オーナーはデンマークに移住もしていた長野県上田市出身の徳武睦裕さんとドイツ出身のマリア・コボさん夫妻。本社もこれを機に、上田市から軽井沢町へ移転しました。
建物の裏手には自然豊かな国有林が続き、そこには小川が流れ、耳をすませばせせらぎも聞こえます。「引き継ぐ文化」を大切にしているhalutaはドライブインの建物の躯体を残して再生。建物周辺が森にかえれるようにと、国有林と同じ苗木を植え始めたそうです。
館内にはエアコンがありませんが、ひんやりとしてやさしい空気が流れています。1年を通じて20℃前後に保てるとか。これを可能にしているのが、デンマークの高断熱の断熱材と熱交換器。こちらを設置することで快適な温度と湿度を保っています。デンマークの住環境の心地よさを体感してもらうことも導入している目的のひとつ。
「still」でメインとなる施設が、2023年9月にオープンしたホテル「haluta hotelli still」です。「still」とはドイツ語で“静寂”の意味。マリアさんの母国語でもあります。
1階のレセプションでチェックインし、2階のホテルへ続くドアを開けると、周囲の音も遮断された静かな空間が広がります。「リラックスできる場所を提供したい」との思いが込められたとおり、心身ともにくつろげる環境です。客室数は3つ。それぞれ趣が異なり、halutaがセレクトした上質なヴィンテージ家具を設えています。
どの部屋にも共通するのが、体にやさしい自然素材を使い、快適な住環境を提供していること。左官屋さんが塗装した天然無機素材を使った壁は体にも安心です。ベッドは馬の毛でできたハンドメイドのマットレスを使用。アメニティも環境に配慮し、竹の歯ブラシやくし、米ぬかの石鹸などを用意しています。
「プラスチック、ペットボトルはありません。水はディスペンサーを置いています」とマリアさん。地元のおいしい井戸水を浄水しているそう。
3タイプある部屋の1つ目は、国有林側に面したコンパクトな人気ルーム「terrace room」。この部屋のみ広い専有テラスがあります。森からのそよ風が心地よく、外のチェアに座って眺める森は癒やしの時間。朝はベーカリーでサンドイッチをテイクアウトして、テラスやダイニングテーブルで贅沢な朝食タイムもおすすめですよ。
2部屋目は青がメインカラーの「studio room」。長期滞在、ワーケーションに向いた広い部屋です。ワンルームの中に、ベッド、リビング、リモートもしやすいダイニングテーブルがそれぞれのスペースに分かれています。浴室は窓側に位置しているので明るい空間に。
各部屋は住んでいるような感覚で過ごせるように、火は使えませんが簡易キッチンや北欧の食器、カトラリーもついています。
3部屋目はソファなど高級なヴィンテージ家具を配したスイートルーム「grand room」。ダイニングテーブルの向こうには蓼科山や八ヶ岳方面が見えます。床は米松、天井はジュートを使い、バスタブも檜材。自然素材に包まれた部屋です。上質なヴィンテージの家具や食器を使うことができ、本当にいいものにふれることができますよ。
「自然のものしか使っていない。シンプルだけどいいものを使いたいです。住むところも食べるものも大事です」とマリアさんはいいます。
朝食はベーカリー「haluta bageri 追分」を併設したホテルのロビーでいただけます。こちらにあるテーブルももちろんヴィンテージ家具で、朝食は1960年代に作られたフィンランドのすてきなテーブルで。宿泊客はベーカリーのパンを購入して部屋やロビーでいただくか、「エコロジスクブロのサンドイッチ」か、「宿泊者専用ブレックファスト」の3つの朝食が選べます。
「haluta bageri 追分」では、長野県と北海道の小麦、海外産のライ麦などオーガニックの安心できる素材を使用し、北欧スタイルのパンを焼いているので、おいしいパンが朝食にいただけますよ。
「宿泊者専用ブレックファスト」は、ベーカリーで焼いたデンマークの国民食、黒パン(ライ麦パン)「ルブロ」を使った「スモーブロー」がメイン。「スモーブロー」はデンマーク伝統のオープンサンドで、「haluta」では自家製サワー種で作った「ルブロ」に、クリームチーズを塗り、デンマークのチーズ、鎌倉のハム、軽井沢・柳沢農園の甘いトマト、季節の野菜を乗せた彩り豊かな具材で提供。しっとりやわらかく、どことなく和のテイストを感じる「ルブロ」と野菜は相性がよく朝から満足感あるメインメニューです。
夏はマリアさんお手製のグラノーラに季節のオーガニックフルーツ、「おこっぺ有機ヨーグルト」を入れた「グラノーラヨーグルト」もつきます。グラノーラはひまわりの種、くるみ、ピーカンナッツ、オーガニックはちみつなどがたっぷり。さらにベーカリーの本日のパン2つ、温州みかんジュース、コーヒーまたはオーガニック紅茶もつく、体にやさしいメニューです。
「エコロジスクブロのサンドイッチ」はテイクアウトもOKな朝食。「エコロジスクブロ」も「haluta」では大切にしているパンのひとつで、ふんわりしたサワードウカンパーニュです。くせもなくシンプルな味わいで、チーズとハムとの相性もぴったり。サンドイッチは単体でもベーカリーで購入できますよ。
どれも朝の目覚めにぴったりな朝食です。ゆっくりいただきましょう。
「haluta hotelli still」でゆっくりリラックスした後は、「still」内の「haluta bageri 追分」でおみやげにパンを購入するのもおすすめですよ。
北欧のすてきなインテリアに囲まれるホテル内で、チェックインからチェックアウトまでヒュッゲな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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