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暮らしを彩る東北メイドのアイテムが充実。仙台「東北スタンダードマーケット」

  • 2024年9月9日
  • ことりっぷ


JR仙台駅隣接の商業施設内にある「東北スタンダードマーケット」は、東北各地の手仕事の品が集まるセレクトショップ。伝統工芸品や民芸品のほか、これから東北のスタンダードになりえる品々が揃います。器に雑貨、アクセサリー、食品と、ジャンルは多様。普段の暮らしがちょっぴり華やぐような、とっておきの品を探してみませんか。
JR仙台駅の西口を出て、歩くこと1分。駅に隣接する商業施設「仙台PARCO」の地下1階に「東北スタンダードマーケット」はあります。
商品は、東北6県の生活に根付いた品と、東北の新たなスタンダードになりえる品々をセレクト。こけしや南部鉄器といった伝統工芸品から、山形の老舗繊維メーカーから生まれたニットウェアブランド「COOHEM(コーヘン)」をはじめとする新プロダクト、特産物の加工品やお菓子まで、幅広いジャンルのアイテムが揃います。
東北の手仕事の魅力を発信する場所としてオープンした東北スタンダードマーケット。その背景には、各地域で育まれている品を次の世代につなぎたいという思いがあります。
伝統工芸品と呼ばれている品々は、どれも長い年月をかけて東北のスタンダードになったもの。例えば青森県の「こぎん刺し」のルーツは江戸時代。冬の厳しい寒さをしのぐために、衣類の補強として刺繡を施したことがはじまりとされています。今では伝統工芸品として知られ、美しい幾何学模様と丈夫さを生かした商品が登場するほどの人気を博していますが、最初からスタンダードだったわけではないのです。
店内を見渡せば、心ときめくアイテムがいっぱい。デザインや使い心地で選ぶのはもちろん、気になるアイテムのストーリーを尋ね、お気に入りを選ぶのも楽しいですよ。
店内には作り手とのコラボアイテムもラインアップします。そのひとつである「TANABATA PAPER TEA CAN」は、宮城県南三陸町の「NOZOMI PAPER Factory/HUMORABO」とつくった茶缶。実は、仙台市の一大イベント「仙台七夕まつり」の主役である七夕飾りを再利用した品なんです。
祭りを彩る巨大な七夕飾りは毎年新調するため、祭りのあとはすぐに解体・廃棄されてしまいます。そこで、「NOZOMI PAPER Factory/HUMORABO」では、飾りに使われた和紙を手作業でほぐし手漉きすることで「TANABATA PAPER」としてアップサイクル。茶缶にぐるりと巻きつけ、和紙ならではの手触りのよさとあたたかみを兼ね備えた品に仕上げています。
茶缶のほか、TANABATA PAPERを使ったうちわや風鈴なども販売。仙台らしいアイテムを探しているときにおすすめです。
入荷するとたちまち売り切れてしまうほど人気なのが、宮城県石巻市の陶工房「三輪田窯(みのわだがま)」の器です。こだわりは、釉薬に市内にそびえる上品山の岩や地元に産出する雄勝石など、地元産の素材を使うこと。深いブルーの皿やカップは、シンプルでありながらも確かな存在感があります。
同じ皿であっても、色あいの出方が微妙に異なるのが、手仕事の品ならではのおもしろさ。在庫がある場合は表情の違いを見比べることができるため、実際に手に取って、じっくり吟味してみましょう。
店内には東北の郷土玩具の定番である「こけし」の姿も。パステルカラーやスイーツモチーフ、ころんと丸みを帯びたフォルムなど、心が和むようなこけしが充実しています。暮らしになじむデザインや小ぶりなサイズのものが多く、オブジェとして飾るのもおすすめです。
猫のあどけない表情がたまらなくかわいい「起き上がり人形 猫シリーズ」もショップいちおしのアイテムです。岩手県花巻市の成島和紙を使った人形のなかには、重しとして小久慈焼の土粘土が入っています。
猫が起き上がり人形で遊ぶパッケージもとってもキュート。猫好きの方へのギフトとしても喜ばれそうですね。
店内では、期間限定で季節にあわせたフェアを開催しています。詳細はSNSにアップしているので、開催期間に合わせて足を運んでみてはいかがでしょうか。

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