
花の寺として知られる長谷寺や大仏様が鎮座する高徳院など見どころの多い鎌倉の長谷エリアは、路地が多くお散歩も楽しい街です。幹線道路から一本入った路地にはこぢんまりとしたカフェが佇み、ドリンクや手づくりのスイーツで一息つくのがおすすめです。そんな長谷の散策でおすすめのカフェをご紹介します。
アーチをえがいた入口にオシャレな本のディスプレイがある「うのまち珈琲店」は、江ノ電長谷駅のすぐそばにあるブックカフェです。本棚には旅行の本からエッセイや詩集、短編小説、ペットなど様々なジャンルが並び、クリームソーダなどをいただきながら読むことができます。
グラスにはお店のロゴになっているしおりとカモメが描かれ、後味のスッキリとした「ラッシー」やひんやりとした「クレームブリュレの季節のパフェ」といったグラスデザートもおすすめです。読みかけの本には名前を書いたしおりを挟んでおくと次回もその続きが読めて、再訪が楽しみに。
静かな住宅街にとけ込むようにたたずむ「ハセロジ」は、奥まった引き戸に控えめにかかる暖簾が目印です。黒の床に白い壁といったモノトーンの店内の中央には坪庭があり、しっとりとした古都の風情も漂います。
居心地のいい店内でいただくハンドドリップのスペシャルティコーヒーは、4種類の豆から選んで嬉しい2杯目のサービスも。さっくりとした手づくりスコーンと一緒にぜひ味わって。
一年を通して境内に次々と咲く花が楽しめる長谷寺の境内にある「海光庵」。由比ガ浜や三浦半島を一望する高台の見晴台にたたずみ、開放感のあるオーシャンビューの店内のほか、竹林に囲まれる経蔵側には、ゆったりとしたテラスが広がり、緑をたたえる木々に囲まれてお寺の風情を感じながら過ごせます。
ぜひいただきたいのが大豆で出汁をとった「お寺のカレー」です。精進料理をもとに肉に見立てたコンニャクなど取り合わせも楽しい一皿です。甘味も充実していて、食べてあやかりたいのは、「大吉だんご」という縁起のいいネーミングのおだんごです。南部鉄器で淹れる緑茶や抹茶と一緒にのんびり味わってはいかがでしょうか。
目の前に青い空と由比ガ浜が広がる「Daisy’s Café(デイジーズカフェ)」。天気のいい日はテラスのガラス戸が開け放たれ、潮風が通り抜けていきます。オールドアメリカンを感じさせる店内は、レトロな扇風機やシャンデリア、お店のスタッフ手づくりのテーブルなどノスタルジックな雰囲気が漂います。
看板商品は鎌倉のソウルフードとも呼ばれる「ジャスミンズライス」(990円)や、サワークリームとチーズの2層からなる「自家製チーズケーキ」です。どちらも長年に渡って支持されてきた奥深いカフェの味。海辺のひと時を楽しんで。
テーブルや棚はもちろん、壁や天井にもドライフラワーがディスプレイされる「チャラマリ」は、花の鮮やかな色あいに目が奪われます。花束やブーケなどさまざまにアレンジしたドライフラワーが人気のお店で、カフェを併設しています。
ほんのりとした花の香りに包まれていただくのは、日や週ごとに替わるワンプレートのごはんや、自家製のスイーツです。しっとりとした滑らかな「NYチーズケーキ」や「スコーン」(1ピース280円)などでのんびりくつろげます。
看板商品の「大仏焼」がキュートと話題の「m’s terrace Kamakura(エムズテラスカマクラ)」。大仏様の焼型は店主がデザインしたというオリジナルで、粒あんの入ったプレーンや抹茶味、季節の味など3種類。甘さ控えめな品のいい味わいです。
ランチタイムには鎌倉野菜を添えたそば粉のガレットなどがおすすめです。お店の外に張り出したウッドデッキのテラスなら小鳥のさえずりも聞こえてきて、のんびりとした長谷の空気感と一緒に味わえますよ。
店内で焙煎するコーヒーが自慢の「チアーズコーヒー」は、鎌倉の大仏様で有名な高徳院を通り越した先の裏路地沿いにたたずみます。お店のまわりには木々が生い茂り、まるで秘密の隠れ家を訪れるかのようです。
レトロな木枠のショーケースにはキャロットケーキやスコーンなど、コーヒーによく合う手づくりの焼き菓子が並び、コーヒー豆を一晩浸したミルクで作る「白いコーヒープリン」はお店の名物。コーヒーの味にこだわったカフェならではのオリジナルで、ミルクの甘みの中にほんのりコーヒーの香りが漂います。
鎌倉から江ノ電に乗ると3駅目にあたる長谷エリアは昔ながらの住宅街がひろがり、のんびりとした空気が漂います。ぜひ街中を散策しながらカフェめぐりも楽しんでくださいね。