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京都・梨木神社の境内カフェで、ご神水で淹れたコーヒーと和菓子のペアリングを

  • 2023年11月7日
  • ことりっぷ


京都御所東の梨木神社は知る人ぞ知る紅葉の名所。その参道にたたずむスペシャルティコーヒーの「Coffee Base NASHINOKI」では、ご神水で淹れたコーヒーが味わえます。さらに、コーヒー好きにも、スイーツ好きにもうれしい、京都の和菓子とコーヒーを組み合わせたコーヒーコースも。さわやかな秋風の吹く季節に、ふらりとこちらの境内カフェを訪れてみませんか。
Coffee Base NASHINOKIへは、京都駅からバスで約25分の府立医大病院前で下車、京都御苑を目指しましょう。御苑手前の寺町通りを北へ行くと、左手に梨木神社の鳥居が見えてきます。
参道左手の古い和風建築がカフェです。なんとこの建物は、もともと京都御所にあった春興殿を梨木神社が譲り受けた歴史あるもの。白いのれんには、梨木神社に祀られる三條實萬(さねつむ)・實美(さねよし)父子の家紋とカフェを手掛ける京都のロースタリー「COFFEE BASE」のロゴが仲良く並んでいます。
神社の境内というロケーションだけでなく、Coffee Base NASHINOKIが特別なのは、その水。梨木神社に涌く清らかなご神水「染井」でコーヒーを淹れます。1000年の昔から都人たちもこの水を使ったと伝えられており、コーヒーにもよく合うふくよかな香り高い水です。
この水をあますところなく味わえるようにと、お店の推しは冬でも「水出しコーヒー」。氷も染井の水から作られたものなので、雑味のないピュアな味わいが楽しめます。ぜひ、参道の風景をのぞむ縁側でまったりとくつろいでくださいね。
いよいよコーヒーコース(4000円~)の始まりです。コースはネットからの予約制で10:30~、13:00~、15:00~の計3回。専用の別室は床の間に絵と花が飾られ、余分なものは何ひとつない、お茶室のようなたたずまいです。
コースでは、1種の豆を、水出し、ハンドドリップ、エスプレッソ、カフェラテの4種の抽出方法で味わいます。同じ豆でも、淹れ方で風味や味がこんなに変わることに新たな発見があるかもしれません。
最初は、17時間かけて水出ししたコーヒーから。床の間のコーヒータワーから、ころんとしたかわいいグラスにコーヒーを注いでもらい、まずひと口。
「梨木神社の染井の水をおいしさを味わってくださいね。コーヒーは味だけでなく、香りや色もポイントです」と、マネージャーの我妻さん。
この日の豆は「コロンビア ウィラ ラスフローレンス農園 タビ種 サーマルショックファーメンテーション ウォッシュ」。
コロンビア ウィラ ラスフローレンス農園で収穫されたタビ種という豆を、50℃のお湯で熱を通してから発酵させ、コーヒーの実を取り除いてから乾燥させた豆という意味で、そうすることで、甘さや、香りの華やかさが増し、すっきりとした後味になるそう。
2番目は、挽き立ての豆をハンドドリップで。添えられるお菓子は、NEXT100 YEARSの「フルーツ羊羹」。卵白を加えて軽やかにした白あんの羊羹に、色とりどりのフルーツ羹がきらめく新しいタイプの和菓子です。
この日の豆は、リンゴやチェリーを思わせるフルーティーな風味が特徴なので、お菓子もそれに合わせてフルーツを使ったものが、とてもよく合います。
3番目は通常エスプレッソですが、この日はエアロプレスという淹れ方でした。空気圧を使って抽出する方法で、強い圧がかかるためコーヒーの成分がしっかりと出ます。
エスプレッソに似た味が出せるので、コーヒー豆そのものを味わいたいときの飲み方だそう。「エアロプレスのコーヒーメーカーは手軽に手に入れられるので、家庭でもぜひ試してみてくださいね」と我妻さんがおすすめしてくれました。
最後はカフェラテを、かぎや政秋の「野菊」とともに。伝統的な落雁は、口に入れるとホロッとくずれ、そのあと口いっぱいにアーモンドの香りが広がります。この香りとミルクが溶け合って、まるでアーモンドラテを味わっているような風味がしました。
コーヒーコースの所要時間は60~90分。豆やお菓子の種類は、そのときどきによって変わります。また、これからの季節、クリスマス、お正月、バレンタインなどには、特別なお菓子が登場することも。
手軽に一杯のコーヒーから、ペアリングでコーヒーと和菓子を楽しめるCoffee Base NASHINOKI。四季折々の参道の風景も、コーヒーをさらにおいしくしてくれます。なかでも、梨木神社の参道が錦に染まる秋はおすすめですよ。秋風に吹かれて、ゆるりと午後のひとときを過ごしてみませんか。

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